数日前、
テレビを見ながら、面白いことを知りました。
とある動物番組でしたでしょうか。
イルカについて。
彼らは、音でお互いにコミュニケーションを取ったり、
あるいは水族館のイルカショーでは、
人の発する笛の音を合図に演技をしたりと、
「音」を聞いていることは確かなようですが、
しかし、
我々人間にとって驚くべき!?は、
イルカはどうも「耳」はふさがっていて
(耳らしき穴がちょっとあるよう . . . 本文を読む
クラシック音楽における和声・ハーモニーに関する専門用語で、「ナポリの6」と呼ばれる、ある魅力的な和音があります。数字を省略して「ナポリ」と呼ばれることもありましょう。それにしても、イマイチ分かりづらいのは、なぜ「6」という数字が付くのか!?ということ・・・この疑問を持っている人は、きっと多勢いるのではないでしょうか!?(自分を含めて)そこで、ちょっとじっくり考えてみて、まずは簡略にまとめてみるよう . . . 本文を読む
音楽の演奏において、
「感情過多」
「ロマンティック過ぎ」という
演奏に対する批判を耳にすることがあります。
これについて、ちょっと考えを巡らせてみたのですが、
その原因となるのは、もしかすると、
「音楽の・楽曲の必要としていない抑揚」
をした場合の印象なのではないだろうか?と。
では、
音楽の表現として「必要」なものか、「必要でない」ものか、
その判断は、一体誰が、何が下すのであろうか . . . 本文を読む
「アウフタクト(弱起)」とは、拍子ある音楽において最も重要となる「1拍目」に先じてフレーズが・音型が始まることをいいます。この「アウフタクト」に関して、私の(そして恐らくは多くの人々にとっての)正直な胸の内を覗いてみますと・・・「アウフタクト」と言われて「・・・それでどうした・・・?」という思いが頭をかすめることが無くもないのではないでしょうか?アウフタクト・・・だから何?フレーズが、1拍目より前 . . . 本文を読む
音楽するに当たって、
様々な知識を勉強することがあります。
ひとつひとつの知識や情報、専門用語
例えば具体的には、
「導音」「第7音」「第9音」といった行き先が自然と決まっている音達、
「倚音」「掛留音」などの魅力ある和声外音、
「ナポリの6」「ドッペルドミナント」などの魅力的な和音、
などなど・・・挙げればまだまだ一杯出てくると思います。
これらのクラシック音楽における知識、
しかしそ . . . 本文を読む
前回の記事にて、
クラシック音楽の難しさを乗り越えて
この芸術ジャンルを愉しむにあたっての
色々な「コツ」があるであろうことを書いてみました。
そして先ほど、
そこに書き忘れてしまった大事なことに気づいたのです・・・
我ながらまだまだ未熟者です・・・
なんのことはない、でもそれはとても大事なもの、
それは
「想像力・ファンタジー」。
音楽を愉しむ人々、
多くの人が音楽を聴きながら、
各自 . . . 本文を読む
クラシック音楽といいますと、
ともすると非常に限られた人々に楽しまれているものと
いわれるかもしれません。
事実そうなのかもしれません。
クラシック音楽を視聴する人々は、人口の一ケタ台前半のパーセントと
言われるのを耳にすることがよくあります。
では、
クラシック音楽は、限られた人々のための音楽なのか!?それは、
きっとそうではありません、
そこにその物が・音楽が存在する以上、
それを受け取り . . . 本文を読む
クラシック音楽においては、
「調性」というものがあります。
これは音楽を始める初歩の段階において習うことでしょう。
それぞれの調性は、基本的には
五線譜の冒頭にある♯(シャープ)か♭(フラット)の数によって、
その音楽が何の調性だかが分かるようになっています。
●何もなければ、ハ長調C-Durかイ短調a-moll
●♯1個なら、ト長調G-Durかホ短調e-moll
●♯2個なら、ニ長調D- . . . 本文を読む
クラシック音楽をする上で(クラシックに限らず!?)
その音楽に、旋律に、歌に、
感情がどう関わるかは、音楽する上での
大きなポイントのひとつと言えましょう。
これは演奏者にとっては
「感情の込め方」の問題といえましょうか。
ちなみに、クラシック音楽においては、
「espressivo」という楽語表記によって、その場所に
感情を「込める」よう指示がなされる「具体的な」方法があり、
楽譜を通して . . . 本文を読む
私はピアノ弾きです。
扱う楽器はピアノです。
そして、その楽器の「楽器として」の扱いに関しては、
「ピアノ調律師」というプロフェッショナルの仕事があります。
ピアノという楽器は複雑です。最も複雑な楽器のひとつ
と言って過言ではないでしょう・・・
(残すは、オルガンが同等か、もしかするとそれ以上に複雑で巨大でしょうか?)
よって、
ピアノ弾きにとっては、
自分の楽器を「チューニング(調律) . . . 本文を読む
2009年日本においては、あと一ヶ月もすると
衆院選という大きな政治・社会の節目を迎えることとなります。
巷では政治の話題もより一層多くなってきて、
今日のような日曜の朝には多くの政治番組が集中的に放映されて、
興味深い政治家たちのやり取りが交わされています。
そんな番組のひとつを見ながら、
ふと、こんな言葉が耳に止まり、思いついたのでした。
地方分権といったテーマに関わりながら、
■■ . . . 本文を読む
ピアノを弾く多くの人々にとって、
「暗譜で弾くのか」
「楽譜を見て弾くのか」
は底知れぬ大きな問題といえるのではないでしょうか。
もちろん、
ほとんどの試験やコンクールでは「暗譜」が義務付けられ、
勉強する過程の者にとって「暗譜」は必須というのが
今日のピアノ界の常識といって過言ではないでしょう。
しかし、
この常識に疑問・意義を唱える人々も
少なからず今日には現われているようです。
大作 . . . 本文を読む
来る7月18日(土)、
横浜市青葉区青葉台におけるフィリアホールにて
【爽快なベートーヴェンを聴く ~ 瀬川玄クラシック・ピアノ・コンサート】
と称しまして、演奏会を催します。
梅雨明けが期待される7月の中旬、
夏の蒸し暑さに苦しさを(夏好きの人にとっては喜びを!?)感じる季節、
納涼といってもよいのでしょうか、
ベートーヴェンの残した「爽やか」な音楽で
憩いのひとときをお愉しみいただければと、 . . . 本文を読む
クラシック音楽の世界においては、
音が徐々に大きくなってゆくときに(漸強)
「crescendo」という指示が使われます。
その逆に、
音が徐々に小さくなってゆくときには(漸弱)
●「decrescendo」という指示が使われます。
ところが、同じ意味で
音が徐々に小さくなってゆく指示には、もうひとつ
●「diminuendo」という言葉もあるのです・・・
クラシック音楽における楽譜を色々 . . . 本文を読む
「偽終止」とは、
クラシック音楽における和声のひとつの技法で、
音楽が、
お、終わるかな!?
と思いきや、
ちゃんとした終止をせずに、
なんだか浮き上がらせられるような感覚になる
特殊な終止形のことをいいます。
これについて、
ふと思いました。
クラシック音楽には、主に
「長調(Dur, major)」と「単調(moll,minor)」
という調性感があります。
長調は明るい感じで . . . 本文を読む