こちらのブログに色々と書き連ねて
幾ばくかの年月が経っております。
色々と書きながら、
お読みになられる方々にはなんとなくお気づきかと思われますが、
「音楽」について色々と書きながら、
その内容が「死」について言及されることは少なくありません。
なんとも湿っぽい話です・・・
しかし、
改めてこのことを考えてみて、
これはもしかすると、やはり
クラシック音楽を追求する者としては
そうあって然る . . . 本文を読む
「音楽家を目指すのに絶対音感は必要かどうか?」
という問いは、
よく議論される問題です。
「絶対音感」とはどのような能力のことかというと、
ある音が「固定ド」として、なんの音であるかを
判断できる能力のことをいうのだと思います。
つまり、例えば、
今日の音の調律の基本でいうと、
中音442Hzの「ラ」の音を、なんの頼りも無しに、自身の耳のみで聴いて
「ラ」だ、
と判断できる能力のことをいい . . . 本文を読む
福沢諭吉著『学問のすすめ(現代語訳)』
という本を手にとっております。
「現代語訳」というところに惹かれて買ったのですが、
実際、著者の福沢諭吉が
「小難しい漢文による文体ではなく、
分かりやすい言葉によるものがよい」
というような事をおっしゃられている事を考えてみれば、
21世紀の今日において、
今日の人々に分かりやすい「現代語訳」というものは、
この理にかなって、著者も納得の代物と言えるので . . . 本文を読む
つい先ほどの記事にて、
「自信がない」なぞと気弱なことを書いてしまいましたが、
しかし、
人間、生きる限り、次なる予定が畳み掛けてくるのは
皆さま同じなのではないでしょうか!?
今週末、3月22日(日)14時、
横浜美術館レクチャーホールにて、
フルート・デュオ・コンサートがあり、
そのピアノを担当させていただくこととなります。
こちらのコンサートのプログラムは盛りだくさん、
ただいま、 . . . 本文を読む
自分のような若輩者が言うのはおこがましいのですが、
それにしても、
前回の2月23日、東京文化会館におけるリサイタルは、
今までピアノを弾いてきた一人の人間にとっての
ひとつの「高み」であったように、
リサイタル終わって時を経た今となって、
なんだか実感されるのであります・・・
ショパンの《葬送ソナタ》や名曲《スケルツォ第2番》、
そして、
ベートーヴェンの《ピアノソナタ第29番op.106 . . . 本文を読む
先日、
2月23日(月)の夜に、東京文化会館における
ピアノ・ソロ・リサイタルを終えることが出来ました。
ご来場の皆様、応援下さった皆様に
深く御礼申し上げます。
日が少し経って、
あらためて、あの日の演奏会は自分にとっての、
時を追うごとに、大きなものであったことが実感されます。
同時に、
あのような演奏会は、
これからの自分の人生において
同じような密度の濃いものは・・・
そう簡単 . . . 本文を読む
昨日、鎌倉生涯学習センター ホールにて
リサイタルを行ってきました。
鎌倉という、歴史深く・文化の薫り高い地にて
演奏させていただきましたのは、日本人として、
なんとも感慨深いものを感じました。
ご来場の皆様には、
この場をお借りして御礼申し上げます。
ありがとうございました!!
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昨日のプログラムは、
数日後の2月23日(月)東京文化会館
におけ . . . 本文を読む
先日、ぼんやりと
テレビのニュースを見ていました。
スポーツのコーナーに入り、
サッカーJリーグの浦和レッズの監督が新しく変わり、
フィンケ氏という、ドイツ人の監督が
チームを取り仕切っているとのことらしいですね。
放映されていたインタビューを見ていると、
ドイツ語をしゃべりながらの字幕付きで、
ドイツ留学をしていた私にとっては、ドイツ語が聞こえてくる時は、
リハビリのチャンスでもあり!? . . . 本文を読む
今しがた、
昼食をとって、町を歩きながら
本屋へ寄って帰ろうとしたところ、
音楽情報誌『ショパン』が目に入って、そこには
「メンデルスゾーン生誕200年によせて」
というの大見出しがあり、
そうか、今年はそんな大事な年だった!!と
再確認したのですが・・・
帰ってきて記事内容を読みながら、
びっくりすることがあったのです・・・
(最近はびっくりすることが多いです、先の記事では
ピアノの低 . . . 本文を読む
こんなことは僕の人生初めてのことです。
今日の練習中、
「べぃ~~~~ん」という
すごい異様な音がして
ピアノの低い音域の弦が切れてしまったのです・・・
高音域の弦が切れることは時々ありますが、
巻き線の低弦が切れるのは、自分にとって初めての体験!!
そうとうビックリしました。
心臓がバクバク高鳴ってしまい・・・
切れた音は、
最低音のEs変ホでした。
弾いていたのは、
2月の . . . 本文を読む
この度、昨年5月に行いましたピアノ・ソロ・リサイタルに続き、
「瀬川玄 始動」と題しましたリサイタル・シリーズの最終回を、
2009年2月23日(月曜日)東京文化会館小ホールにて行います。
(詳細は↑画像、または↓以下のアドレスをクリックください)
. . . 本文を読む
2009年、明けましておめでとうございます
今年が皆様にとって幸多く素晴らしい一年と
なりますようお祈りいたしております。
昨年の最後の記事は、
「鬼のパンツ」よろしくイタリア歌曲《フニクリ・フニクラ》で
締めたわけですが、実は年が明けても、この《フニクリ・フニクラ》に関する
考察がまだまだ続いてしまっているのです・・・
このブログ名「ひたすら音楽」よろしく、
昨年に引き続き今年もがんばっ . . . 本文を読む
常日頃、
自分がクラシック音楽をする際に心がけていることがあります。
それは、
ドイツ留学を経て師匠シルデ先生から受け継いだものでもあり、
また多くの先生と同世代の世界で活躍する
クラシック音楽伝統を継承するといわれている音楽家が
口をそろえて言ったことでもあるのですが・・・
それが「和声」であります。
「和声感」をつかむことにより、
調性のあるクラシック音楽の奏で方・歌い方の「コツ」を
実 . . . 本文を読む
なぜ我々日本人の多くが、異文化である
西洋クラシック音楽に携わっているのか?
なぜ、クラシック音楽をやるのか?
やる意味は一体なんなのか?
・・・このような疑問に、今までも、今でも、
多くの日本人音楽家は頭を捻らし、考え、苦しむことが
あるかと思います。
ふと、率直に考え、思いついたのですが、
やはり、
西洋クラシック音楽という
音楽におけるひとつのジャンルは、
類まれない高い芸術的レヴェ . . . 本文を読む
モーツァルトの《トルコ行進曲》
といえば、
きっと誰もが知るクラシック音楽における有名曲だと思います。
その《トルコ行進曲》を、先日レッスンにて
生徒さんと楽譜を見ながらご一緒していたら、
なんと、
クラシック音楽における
ある「魅力絶大な和音」が、
モーツァルト自身の指示・書き込みにより
それが示唆されていることを見付けたのです。
それは、上の譜例の丸で囲ったところ。
この和音を下 . . . 本文を読む