本場の味(イスラエル)を知ったところで、いよいよ
改良版「ファラフェル」を作ることにした。
前回、クミンを入れすぎたのでそこは慎重に。
ふやかしたヒヨコ豆をフードプロセッサーに入れ、パ
セリ、玉ねぎ、ニンニク、そしてクミンも入れ全てを粉
砕。
そして固さをチェック。
前回、これも改善点として挙がっていたもの。
あまりに水気が無くぱさぱさだったのだ。
レモン汁を入れ、更に水を足しながら、ゆるくする。
大体こんなものかというところで、塩を足し味を見る。
不味い。
というのも、この時点ではヒヨコ豆が生なので、美味
くないのだ。
飽くまでも、塩気の確認だ。
前回よりはかなりゆるい。
こんなにゆるくて大丈夫か、と少々不安はあったが、こ
れでやってみることにした。
油を熱し(前回使ったオリーヴオイル)、あまり温度
を上げ過ぎないように注意し(前回はちょっと高音す
ぎて、こんがりしても中が生なんてのがあった)、こ
こが一番の技術的なポイントだが、具を丸くして揚げ
るために、ティースプーンで取ったものを手でまとめ
なくてはいけない。
ここも前回とは違うが、パン粉は使わず素揚げにする
のだ。
ということは、予めまとめておいて、それを次から次
に油の中に投入というわけには行かない。
つまり、柔らかいから、成形したと同時に投入という
という手順を踏まないと駄目なのだ。
しかし、片手はティースプーンで塞がっている。
必然的に、左手一本でやらないといけないということ
だ。
少々形が悪くてもやるしかない。
右手で掬った具を、左の手のひらに載せ丸くしようと
試みる。
しかし、やってみるものだ。
手のひらを回転すると、あら不思議、ちゃんと球状に
なってくるではないか。
掬って、くるくる、掬って、くるくる、次々に油の中
に投入して(実際は文章ほど軽快では無いが)、無事
完成。
早速試食。
柔らかさは良い。
しかし、ちょっと酸味が強い。
つまり、レモン汁を入れすぎたのだ。
それに、クミンもまだ強い。
更に、クミン以外のエスニック味も足りない。
ということで、再度味を調整するために、今回作った
具の半分に、新たな具をもう半分足すことにした。
また、ヒヨコ豆をふやかさなくては。
それと、コリアンダーも買わなくては。
それにしても、よくやるよ、と自分でも思う。