そろそろ身体も動かさなくてはと重い、ちょっと「山
城」周辺を散歩した。
「山城」というくらいなので、山の中腹に位置するか
ら、当然坂道が多い。
諏訪盆地を見渡しながら道中は、天気がよければ気持
ち良いことだろう。
今回は、まだちょっと寒い。
それと、緑も無い、かといって雪景色でもないという、
色的にも、それと他の生物も顔を出さない、生き物的
にも不毛の時期なのでお楽しみは少ない。
そんな中でも、今年初の蝶を目撃した。
「テングチョウ」だ。
今年孵ったものではなく「越冬体」というやつだ。
つまり、成虫で冬を越した個体。
マイナス10度以下が、10日以上もあった今年の厳
冬を耐えた蝶であるわけだ。
そう思うと、愛おしさも倍加する。
それにしても、よく、越冬できるものだ。
他にも「ヒオドシチョウ」「キタテハ」とかタテハ類
が越冬するが、再び飛ぶ姿を見ると、心からほっとし
嬉しくなるものだ。
虫関係では面白いことがあった。
家の畑の堆肥のしたから、カブトムシの幼虫がごろご
ろ出てきたのだ。
直接見てないが、なんでも全部で50匹近くいたらし
い。
しかし、元々「クワガタ類」はいるが「カブトムシ」は
いない地域なので、何故、こんなところで突然発生し
たかということになるのだが、どうも、誰かが飼って
いたカブトムシが逃げ、たまたま良い環境の堆肥の下
に辿り着いて繁殖したのではないか、ということで意
見は一致した。
考えてみると、これは、外来種が発生するメカニズム
と同じで、在来種にとっては必ずしも喜ばしいことで
はないのだが、日本の普通のカブトムシだったら問題
は無いだろう(DNAを調べてどの地方産かと調べた
りもするようだが)。
まさか、台湾産とか。
その幼虫であるが、隣近所に分けたりで、全て誰かの
手に渡ったらしい。
折角良い環境のところを見つけたと思ったら、これだ。
カブトムシにとっては良い迷惑である。
手にした家では、早速飼育することになるが、ちゃん
と成虫になるまで世話するだろうか。
まあ、とりあえずカブトムシの幼虫は土の中なので、
その姿を見ることなく成虫を楽しむことも可能なので、
蝶の幼虫のように、気持ち悪いと忌み嫌われることは
無いから、その点では少しはましであろう。