山羊のチーズ「シェーブル」ほどその名前は浸透して
いないが、羊のチーズ「ブルビ」も、美味しいチーズ
で個人的にも好きだ。
癖は山羊よりおとなしく、しかもハードタイプが多い
ので、かなり食べやすいのではと思う。
そんな「ブルビ」だが、手に入れるのは「シェーブル」
と同じく、通販以外で入手するのはこの田舎では難し
いのが現状。
ところが、例のスーパーにあったのだ。
このところ、すっかり探索の対象になっているといっ
た風情のスーパーなのだが、この間一つ一つじっくり
嘗め回すように観察したら、ちゃんと「ブルビ」と表
示した札が立てられていたのだ。
「ブルビ」でポピュラーな「オッソーイラティ」とか
のハードタイプではない、見たことないような「ぶつ」
であったが、確かに「ブルビ」と包み紙にも表示があっ
た。
なかなか、興味深い品揃えだ。
探索のし甲斐があるというものである。
小さめの、100グラムほどの円筒形の「ブルビ」だ
が、どんな味なのだろうかという興味は、当然のこと
抱いた。
が、この前買った「シェーブル」があるので、今回は
下見だけ、と次回買うことにした。
お味は、その時のお楽しみだ。
それより、一つおかしなことに気付いた。
表示の札に、「ブルビ」「シェーブル」とあるのは全
く問題ないのだが、その説明におかしなところを見つ
けてしまったのだ。
牛乳50パーセントと山羊乳50パーセント、「ブルビ」
の方は羊乳50パーセントと書いてあるのだ。
確かにハーフアンドハーフのチーズは存在するが、こ
の前買った「シェーブル」は、どう見ても山羊乳100
パーセントなのだ。
包みにも、原材料に牛乳の文字はない。
食べやすさを強調するために牛乳50パーセントと書
いたのか(実際そう書いてある)、それとも全く知識
が無くて、単純にこういうものかと思っての結果なの
だろうか。
はっきり言って、そんなことはどっちでも良い。
第一、こんなことを問題にする人もいないだろうし(ブ
ログのネタにする人間がいるだけだ、ここに、その点
ではむしろ有難い)、特に田舎では良くありがちな出
来事なのである。
しかし、店側が多くの人に買ってほしいという気持ち
があることはそのコーナーの展示の仕方で分かる。
そして、そういうものの専門的知識を持った人がいな
いという店側の事情も分かる。
こちらとしては、そんな間違いはいくらでもして結構
で、唯そのコーナーがなくならないことを祈るだけだ
なのだ。