本格派のナポリピザを食べるために「フォルマッジョ」に。前回がほぼ一年前、随分久しぶりだ。ここは不定期に休むので、行ってみるまでは安心出来ない。下手をすると、雪に閉ざされている可能性もあるが、今回は大丈夫だった。ちょうど主人が入り口のところにいて挨拶をかわす。店内にはジャズボーカルが流れていた。これはここの主人(シェフ)の趣味である。いつものように、マルゲリータを食べ、お腹に優しいという自家製ハーブティーを飲みながら、薪ストーブにあたってまったりする。途端に眠気が襲ってくる。そこにかかってきたのはチェット・ベイカー。もう眠れと言ってるようなものだ。一曲ごとに奏者ヴォーカルが変わるので、どうやらオムニバス盤(て言うのか?)のようだ。
それより、始めの方でかかっていた曲が気になっていたので、誰が歌っていたのかをシェフに聞いてみた。ブライアン・フェリーの「アバロン」だ。シェフはよく分からず解説書を持ってきて調べた。何せ五枚組のCDだ。しかし結局分からず解説書をこちらに手渡した。テーマごとの五枚組で、その中の女性ボーカルの一枚をじっくり確認していくと「曲=ブライアン・フェリー」が見つかった。ところがそれは「アバロン」ではなく「More than this」だった。変な歌い方だったので勘違いしてしまった(ということにしておこう)。歌っていたのはノラ・ジョーンズだった。なるほどね、と暫しシェフとジャズ談義。
それにしてもこのDeja vu感覚は何なのだ。そうだ、先週も同じようなことを「クチーナにし村」でやっていたのだった。全く、何処に行っても同じことをしてやがる、と苦笑するしかなかった。