ヤゴ8号9号10号が無事羽化した。ついに二桁に到達。それを記念して今まで観察してきて分かったオオシオカラトンボの生態について報告(誰も興味がないという懸念を抱きつつ)。
まずシオカラトンボとオオシオカラトンボの外見の違い。オオが付くので大きいのかというと、長さは同じか短めなのだが太さがあるので、結果シオカラよりは大きいと感じることが多い。そして色だが、シオカラは白っぽくオオシオカラは青っぽい。更に色の付き具合がオオシオカラの方が広範囲。最初はなかなか区別がつかないかもしれないが、慣れてくると一瞬で分かるようになる(分かった所で何の足しにもならないが)。卵は八月くらいに産む。家のビオトープだとお盆の頃、つまり8月15日前後がピーク。ということは羽化が6月中旬からなので、成虫は少なくとも二三ヶ月は寿命があると推測される(ここで羽化したものが産卵するとは限らないが)。卵は一週間ほどで孵りヤゴとなる。そのまま年を越し、脱皮を十回ほど繰り返し6月ごろ羽化を迎える。ヤゴの餌は主にミジンコ。ボウフラも好んで食べるようだ。見てると、ミズムシの様な大きさのもの(自分の体の半分以下でも)に対してはむしろ腰が引け気味。
オオシオカラが好む環境は、日陰が多い水溜りや池。シオカラは開けた所を好むので上手く住み分けされている。家のビオトープに関してはシオカラは未だ産卵したことはない。このように環境による違いで、発生するトンボというのはある程度推測できる。
羽化直後は下の写真ようにメスもオスも同じ模様で、その後オスだけは色づく(赤とんぼのオスだけが赤くなるように)。この時点だと雌雄の区別がつかない(私の場合)。羽化直後の羽が乾く前はじっとしているが、その後急に敏感になり、人が1メートル以内に近付くと飛んで逃げるが、飛翔能力が弱いので一二メートルしか飛べないので直ぐに止まる。そして近付くとまた飛んで逃げる。これは、羽化直後のまだ体が弱いときの危機回避行動であると思う。他のトンボも同じ行動を取る。
そしてオスの場合はこのような色となる。羽化棒に止まって縄張りを主張している。ここで孵ったものかは不明(写ってる羽化殻は前日のもの)。
以上、オオシオカラトンボ情報でした。これであなたもオオシオカラ通や。