最近突如現れた側面、というよりは、剥き出しになってしまったできれば隠しておきたかった横顔、と言うべきだろう、か?この正面は、実はこじゃれたフレンチ雑貨店の顔なのだが横顔がこれだ。その落差は、もう対比の妙というのを超えてしまっている。実に良いのであるが、一般的にはあまりにぼろや然としたその佇まいが、ただただみすぼらしいと感じさせるのかもしれない。しかし、良く見ると(見なくてもだが)、その波板トタンの無秩序な貼り具合が(とても意図的にはできない)、ところどころ色違いで、ある種ののカオスさえも表している、ように見える。しかもおまけに「無用庇」(右下)まで備えている。その無秩序な張り方にも拘らず統一感を感じさせるのは、色は違えど波板を使うというこだわり(かどうか?)による質感の共通性があるからだろう。これを傑作と言わず何と言おう。