ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

殺生な

2011年07月07日 | 生き物 自然

 

昨日今日でヤゴ14~19号が旅立っていった(と書くと天国にと続きそうなので、大空に舞い上がっていった)。このようにオオシオカラトンボは偉く順調である。そして問題は真打の「マルタンヤンマ」のヤゴ。羽化棒の下で羽化のタイミングを計る体勢で三日、いよいよ今夜辺りと思ったのが先おとといの夜。しかし天気が悪く、断続的に雨が降るという状況。今夜はないかなと思い翌日の朝確認すると、やはりその痕跡はなかった。そしてその日の夜(つまり一昨日)、羽化棒の根元を確認するとヤゴの姿が見えない。完全に羽化直前の状態だったので(体色や質感がはっきりと変わる)水面に出てるはずなのだ。それにしても姿が見えないのはおかしい。羽化直前に逝ってしまったか(こういうケースもある)。念のため、羽化棒以外のビオトープに生えているセリなどの草の裏も確認する。ない。更に念のため、ビオトープ周辺の草の葉を丹念に確認して見た。すると、それはあった。マルタンヤンマの羽化殻が(写真)。

 

 

そこは葉の裏で陰になって見えないところ。それで気付かなかったのだ。しかもそこは、ビオトープから50センチも離れている。天気が悪かったので、雨の影響の少ない葉の裏をわざわざ選んだのか。それにしても何故ここまで来た!がっかりである。羽化するところを楽しみにしていたのに、残されたのはその羽化殻だけ。そんな殺生な。ヤゴだけでそのトンボの姿は生まれてからこの方見たことないのに。ここは、まだ見ぬマルタンの無事に羽化した事実を喜ぶべきなのだろうか。

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