紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

ぬか床

2011-05-25 06:44:35 | 17・畑・保存食・手作り品など
ぬか漬けが好きである。
子どもの頃から、ちょっと浅めのが好きだった。
それで、今から30ウン年前結婚する時に、実家のぬか床を分けてもらって、嫁入り道具の一つとした。

それから、ずっとぬか漬けを続けていたのだけど、半年ほど前から、なんかぬか床がおかしくなった。

1週間放って置いても、どうもならないのである。
ぬか漬けをしている人は知っていると思うけど、3日間かきまぜないと、もう上がうっすらと白く粉が吹いたようになってしまう。
そうすると、上1cmくらい取り除いてから、かき混ぜて野菜をつける。
あ~あ、毎日かき混ぜるのを忘れちゃいけないなと思いながら。

そのぬか床が、かき混ぜなくても、どうもならない。
味といえば、そう変ではないけど、でも、ぬか床が固い感じ。

何かが死んでしまったのかしら、とずっと考えていた。
でも、30ウン年前のだし、それを捨てたら、もう実家にはないし、またいいぬか床ができるまでには、時間をかけないとダメかもしれない。
そう思って、おかしくなったのを使い続けた。

けど、先週、とうとう思い切って捨てることにした。
そして、生協にいって、パックにぬかが入っているのを買ってきて、ぬか床を作ってみた。

最初は、かき混ぜた感じが、粘土のようだったが、今はもうふつうの混ぜ心地。
なんだ。こんなに簡単にぬか床ができるなら、もっと早く作っておけばよかった。
それにしても、あの30ウン年来使ってきたぬか床がどうしてあのようになったのか、今もわからない。