氷菓 第11話 「愚者のエンドロール」 △+
入須先輩の「撮る側が楽しみのために撮る作品を否定しない」ってのは
肯定もしてなかったってことなんすかねえ
しかしまあ古典部のみなさんの奉太郎(探偵役)に対するきびしさよ
それは彼にみなさんがいろいろ期待していることの裏返しでもある
期待に応えようとしたり、裏切られたりして、少し人の世の味を知る、と。
個人的には本来の脚本で刃傷沙汰におよぶ程の動機を持っていた犯人を
どう説得したかがそのほうが気になるというか
まあ納得のいく理由を提示するのが相当難しそうだし、ミステリっちゅうか
ネゴシエーションものの領分かもな、そのあたりに入須さんも納得いかなかったのかもね
「架空のおはなしでも人が傷つくのが嫌」って人はたしかにいるかもなあ
そういう人は馬鹿にするのではなくうまく守ってやるのがそうでない人間の役割なのかも
咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 第12話 「約束」 と半荘終了のまとめ △+
ドラ(可能性)が足りない分はリーチ(勇気)でカバー
主人公組は勝負が始まる前に過去のエピソードとか超能力を晒しちゃうから
そこでワリをくってるね、阿知賀組もまだ全部は晒していないけど
美味しくなるちょうど手前でアニメでは終了ってかんじ、ツイてない
病弱娘とすばらで場が回ってたねえ、照さんは高い壁役を律儀にやってて
これはこれでよい、阿知賀組は「最強」と戦うのに必要な智恵と勇気が
足りなかった気はするね、これはキャラクターがうんぬんでなく
話づくりの構成でそれを組み込めなかったのがよろしくなかったとおもう
他人事だけどさ
謎の彼女X 第13話「謎の彼女と彼氏」 とまとめ △+
「咲」にしろ「氷菓」にしろかなりたくさんのキャストなわけで
逆に当作品はハナシを構成するのがほぼ2人っつう
まさしく1X1のセカイ、最近では逆にめずらしい試みかもね
「涎」が強力なアイテムだけどそれに負けないくらいしっかりした
恋愛モノではあったねえ、こうやって一人の人間とじっくり
差し向かうのはきょうび少女漫画でもあんましないかも。
そんな感じでこの作品、いろいろなことを「がまん」しているような
気がする、椿くんみたいにね。「欲望」の充足を目的としているのでなく
「理解」を目的としているような、それには確かに我慢が必要ではある
まあ「理解」だけを目的にするとエンタメにならんくなるから
「欲望」のとこも色濃い最高の素材である「女」を用いるわけね
そうやってトゥーシャイシャイボーイとその謎の彼女の関係を
ほほえましく見守る、そういう親心に近いおはなしだった
現役の高校生とかだとまた別の感慨があるかもなあ。