意志のなかにいる

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「リアリティの為」という名の下のセクハラ (アニメ感想)

2017-10-19 23:14:08 | アニメ感想2017年・4期






宝石の国 第1話 フォスフォフィライト 第2話  ダイヤモンド △+








戦艦でも名刀でもなんでものべつくまなしに「擬人化」する
我が国のヤオヨロズスピリッツでも流石に「宝石」はちょいと趣があるねえ
というのもバンピーにはおよそ接する機会が少ないシロモノで
それでいて全く興味も知識もない、というわけではないよい題材
その性質の説明とキャラクターづけのいかんを確認するだけでも
一見の価値があるというものだ。主人公が「最弱」ってのがよい
「記録係」ってのが説得力をもつし、ボヤくのにも理由があるってことだ
しかしまあこうやって「宝石」とか生まれと能力が明々白々だと
「イジメ」も「精神論」も発生しようがないのが清々しいね
だって「そういうもの」だもの、そして当作品のアニメーションとしての
筆致も「ドライ」なしあがりだ、まあ今風のはみんなそんな感じだが
そういう中で最弱の主人公が人間のように現在の環境に不満なのが
主人公たる「特異」にうつる。










ブレンド・S 第1話 はじめてのドS と 第2話 仁義なきスイーツ △++







天使のような悪魔の笑顔






苺香ちゃんがかわいいね「何かを変えたくて、でもうまくいかない娘」
に居場所を与えるという天のメソッド、ってやつだ。
そもそも「目つきが悪い」ってのは本来は結構困るもちあわせで
それで随分苦労している人生を送っている人もいるわけで
当作品のようにえれえかわいい娘の「目つきのわるさ」なんぞ知れてる
むしろご褒美ってのが「アニメーション」としてのご都合主義ですわな。
とは言ってもわたしゃリアリストではないんで、かわいい娘が救われる方が
いいに決まってンだろ、という次第で、そしてA-1 Picturesは
そういう「問題はある人達だけどたのしい職場」ってのを描く玄人で
そのメソッドにたのしく乗っかっているということでございます。









鬼灯の冷徹 第1話 神代あの世革命/恨みつらみあってこそ と
第2話 体験一日獄卒/ワーカホリックと匠の境 △++







のっけから「地獄」のできるまでと鬼灯さんの過去とか
スケールのでっかいとこを持ってきてるね、そしてそれが納得がいくのが凄い。
「一日獄卒」も2期から視聴しだす人達には有難い導入ではある
にしてもこの「客観性・知性」はどうしたことか
本来はウェットなはずの「地獄めぐり」がここまでユカイでいいのか、という思い
それは並外れた知性と知識の持ち主がその理性でバッサリこの世の
こもごもを裁断する時の快感というか、そういうのが「漫画」という
胃袋の強靱な媒介で、そしてそこでも稀な「知性」というのを主軸にした
作品で成立しているキセキに感謝するべきではあるとおもう
「ワーカホリック」とか「生産性革命」の気分の現代日本じゃ
ちと形見が狭い概念だけど、しかしまあ現実にはまだまだ幅を効かせているのが
実情だわな、でなきゃ「地獄」にもそういう概念は存在しないだろう
とかちょっと社会派気分にすぐなれるあたりも、当作品のあり方がうかがえよう。










ラブライブ!サンシャイン!! 
第1話 ネクストステップ  と 第2話 雨の音 △+








「誰か・何かへの憧れ」から「自分達のもってる輝き」を探しに
転換したわけで、そこに1クールかけてきたわけだ
ある意味その悠長さは「μ’s」の残した遺産で、負債だったわけで
尻に火はついたけどようやくAqoursも「自由」になれた気もする。
しかしまあ暢気に「かつての盛り上がり」を求めても果たして
どれぐらい世間で流行るのか、わからんね、というか
μ’sのキセキだって具体的にどうしてそうなったのか
納得のいく解答が出来る人がどれぐらいいようか
私個人としては「アイマス勢」が拾ってなかった
本当に表層的で多勢の「なんとなくメディア好き勢」が
たまたま食いついた結果、ってな印象だけど
でもまあアニメーションとしてはそこに食いつく価値のある
映像、物語、そしてキャラクターの魅力があったのは確かで
このAqoursのおはなしもここまで見る限りμ’sとそんなに
クオリティ的に遜色のない仕上がりになりそうではある
うわついたブームになるかはわからんけど。










干物妹!うまるちゃんR 
第1話 干物妹の帰還 と 第2話 うまるとアレックス △+







妹さえいればいい







いってみりゃ外では完璧でも家ではだらしない人がいる
ってだけのハナシなんですよね、そしてそういう欠点を
あげつらってもすぐにネタが切れて、面白くないのよね
本当のうまみはそういう「トモダチ」があんましできそうにない娘が
特別の僥倖でもって周りの人間がかまってくれるそういう
「しあわせなまいにち」っていうのがこのハナシの正体だったりする。
ま、それが出来るのもタイヘイっちゅうある意味完璧な
「おにいちゃん」がいるからで、人間関係のふくらみまで
補填してくれてるんで、ほんに有難い存在よな
この男、「さすおに」程浮世離れしていないんで
目立たないけど凄いのよねえ。








コメント
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