◇ ワクチン接種の差が株価にも = ニューヨーク市場の株価は、着実な上昇を続けている。先週はダウ平均が史上最高値を更新したほか、SP500も初めて4000ポイントに到達した。バイデン政権の積極財政政策に加えて、新型コロナの勢いが落ち着きをみせてきたこと。これで夏以降の正常化に対する期待が高まり、たとえばサプライ・マネジメント協会の景況感指数は37年ぶりの高さに回復した。こうした環境の好転で、ダウは週間80ドルの値上がり。
日経平均も先週は677円の値上がり。先々週の下げを取り戻した。ニューヨーク市場に引っ張られたが、円相場が下落して1年ぶりに110円台になったことが大きい。アメリカの金利が上昇したためで、円のじり安傾向はしばらく続きそうだ。ただ日経平均は、このところ3万円に近づくと押し戻されている。
雇用情勢も予想以上の改善をみせたことから、ニューヨーク市場は今週も強気相場となりそうだ。一方、東京市場は大阪府などに対する「まん延防止措置」の適用で、やや警戒的。コロナのリバウンド傾向が現われると、警戒感はさらに強まるに違いない。結局、ニューヨークと東京の差は、ワクチン接種の多少によると言えるのかもしれない。
今週は6日に、2月の家計調査と毎月勤労統計。7日に、2月の鉱工業生産と景気動向指数。8日に、3月の消費動向調査と景気ウオッチャー調査。アメリカでは5日に、3月のISM非製造業景況指数。7日に、2月の貿易統計。9日に、3月の生産者物価。また中国が9日に、3月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪5日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均も先週は677円の値上がり。先々週の下げを取り戻した。ニューヨーク市場に引っ張られたが、円相場が下落して1年ぶりに110円台になったことが大きい。アメリカの金利が上昇したためで、円のじり安傾向はしばらく続きそうだ。ただ日経平均は、このところ3万円に近づくと押し戻されている。
雇用情勢も予想以上の改善をみせたことから、ニューヨーク市場は今週も強気相場となりそうだ。一方、東京市場は大阪府などに対する「まん延防止措置」の適用で、やや警戒的。コロナのリバウンド傾向が現われると、警戒感はさらに強まるに違いない。結局、ニューヨークと東京の差は、ワクチン接種の多少によると言えるのかもしれない。
今週は6日に、2月の家計調査と毎月勤労統計。7日に、2月の鉱工業生産と景気動向指数。8日に、3月の消費動向調査と景気ウオッチャー調査。アメリカでは5日に、3月のISM非製造業景況指数。7日に、2月の貿易統計。9日に、3月の生産者物価。また中国が9日に、3月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪5日の日経平均は? 予想 = 上げ≫