◇ その時価総額は日英加の総合計に匹敵 = ニューヨーク市場の株価が史上最高値を更新し続けている。ダウ平均は4万ドルを狙う勢いだし、銘柄数が最も多いSP500指数も5000を超えた。その起爆剤となっているのが、MAG7と呼ばれる大手IT7社。時価総額は昨年72%も増加、現在は12兆ドル(約1700兆円)にも達した。この金額は、日本・イギリス・カナダの株式市場に上場する全銘柄の時価総額に匹敵する。
つい最近までニューヨーク市場を席捲していたのは、GAFAMと呼ばれる大手IT5社だった。グーグル・アップル・フェースブック・アマゾン・マイクロソフトの5社である。そこへテスラとエヌピディアが加わったのがMAG7、意味はMAGNIFICENT(壮大な)7社。なにしろエヌピディアだけでも、その時価総額はトヨタの5倍。この壮大な7社がFRBの金融引き締めにもかかわらず、業績を伸ばし株価を上げてきた。そしてMAG7の株価が上がると、周辺の半導体関連銘柄も上昇。株価全体を大きく押し上げる効果を挙げている。
MAG7の影響は、東京市場にも波及している。TOPIX(東証株価指数)の昨年初からの上昇率は30%程度。このうち半導体関連10銘柄だけを取り出すと、上昇率は70%ときわめて高い。「ニューヨークでIT関連銘柄が高騰したのを受けて、東京市場でも半導体関連銘柄が先導して株価は上昇」--こんな解説記事には、何度もお目にかかった。
しかし株価が急上昇しているだけに、PER(株価収益率)も上昇した。SP500全体のPERが21倍なのに対して、MAG7のPERは33倍に上昇している。また7社に人気が集中する一極集中の現状は、不健全だという批判も強まってきた。さる有名投資家がMAG7を売り出したという話も伝わっている。もしMAG7の株価が急落し始めたら、現在の株価天国は消滅するに違いない。この際はMAG7の株価に注目!
≪20日の日経平均 = 下げ -106.77円≫
≪21日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
つい最近までニューヨーク市場を席捲していたのは、GAFAMと呼ばれる大手IT5社だった。グーグル・アップル・フェースブック・アマゾン・マイクロソフトの5社である。そこへテスラとエヌピディアが加わったのがMAG7、意味はMAGNIFICENT(壮大な)7社。なにしろエヌピディアだけでも、その時価総額はトヨタの5倍。この壮大な7社がFRBの金融引き締めにもかかわらず、業績を伸ばし株価を上げてきた。そしてMAG7の株価が上がると、周辺の半導体関連銘柄も上昇。株価全体を大きく押し上げる効果を挙げている。
MAG7の影響は、東京市場にも波及している。TOPIX(東証株価指数)の昨年初からの上昇率は30%程度。このうち半導体関連10銘柄だけを取り出すと、上昇率は70%ときわめて高い。「ニューヨークでIT関連銘柄が高騰したのを受けて、東京市場でも半導体関連銘柄が先導して株価は上昇」--こんな解説記事には、何度もお目にかかった。
しかし株価が急上昇しているだけに、PER(株価収益率)も上昇した。SP500全体のPERが21倍なのに対して、MAG7のPERは33倍に上昇している。また7社に人気が集中する一極集中の現状は、不健全だという批判も強まってきた。さる有名投資家がMAG7を売り出したという話も伝わっている。もしMAG7の株価が急落し始めたら、現在の株価天国は消滅するに違いない。この際はMAG7の株価に注目!
≪20日の日経平均 = 下げ -106.77円≫
≪21日の日経平均は? 予想 = 上げ≫