◇ 日本は円安で値上がりがさらに増幅 = 金価格を押し上げる経済的な要因は数多いが、最も大きいのはインフレだろう。物価が上がれば、通貨の価値は下がる。その損失を避けるために、インフレで価値が上がる金を買う。歴史的にみても、インフレ時には金が買われた。また株価が下がると、金が上がることも多い。投資資金を一時的に安全資産に移すためである。さらに財政状態の悪化でも、金が買われる。国債価格の下落による損失を回避するためである。
もちろん、政治的要因と経済的要因が重なり合っていることも少なくない。たとえば中国がその好例。国際緊張が高まるにつれて、中国政府は米ドルやアメリカ国債の保有を減らし、代わりに金を購入している。人民銀行の発表によると、4月7日時点の金保有高は2262トン、17か月連続で増大しており、この間の増加率は16%だったという。一方、中国の個人は不動産や株式の値下がりに直面して、資金を金に回した。
東京の金市場は、世界のなかでも比較的小さい。このため価格は、ほぼニューヨーク市場の引き写し。ただし売買の単位はグラムになる。ニューヨークの価格を円に換算するから、円の対ドル相場が大きく影響する。したがって現在の価格は、国際的な金の値上がりと異常な円相場の低落によって高騰しているわけだ。
金価格の高騰は、一般に華やかな現象として受け取られているようだ。しかし実際は、その背後の戦争やインフレなど、あまり好ましいとは言えない現実を映し出している。金の輝きそのものは、権力と富の象徴なのだろう。しかし金価格の高騰という現象は、必ずしも喜ぶべきことではない。欧米のことわざに「金は嵐の夜に輝きを増す」というのがあるそうだ。
≪11日の日経平均 = 下げ -139.18円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
もちろん、政治的要因と経済的要因が重なり合っていることも少なくない。たとえば中国がその好例。国際緊張が高まるにつれて、中国政府は米ドルやアメリカ国債の保有を減らし、代わりに金を購入している。人民銀行の発表によると、4月7日時点の金保有高は2262トン、17か月連続で増大しており、この間の増加率は16%だったという。一方、中国の個人は不動産や株式の値下がりに直面して、資金を金に回した。
東京の金市場は、世界のなかでも比較的小さい。このため価格は、ほぼニューヨーク市場の引き写し。ただし売買の単位はグラムになる。ニューヨークの価格を円に換算するから、円の対ドル相場が大きく影響する。したがって現在の価格は、国際的な金の値上がりと異常な円相場の低落によって高騰しているわけだ。
金価格の高騰は、一般に華やかな現象として受け取られているようだ。しかし実際は、その背後の戦争やインフレなど、あまり好ましいとは言えない現実を映し出している。金の輝きそのものは、権力と富の象徴なのだろう。しかし金価格の高騰という現象は、必ずしも喜ぶべきことではない。欧米のことわざに「金は嵐の夜に輝きを増す」というのがあるそうだ。
≪11日の日経平均 = 下げ -139.18円≫
≪12日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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