◇ すでに景気後退入りの公算 = 内閣府が発表した1月の景気動向指数(15年=100)で、景気の現状を表す一致指数が3か月連続のマイナスとなった。このため内閣府は、景気の基調判断をこれまでの「足踏み」から「下方への局面変化」に改めている。平たく言えば、この表現は「もしかすると、景気はすでに後退局面に入っているかもしれない」という意味。にもかかわらず一般の受け取り方は「さあ、大変」ではなく、「やっぱり、そうか」だった。
政府は2月の月例経済報告で「緩やかな景気の回復が続いている」と、楽観的な見方を示したばかり。アベノミックスと一緒に始まった今回の景気上昇が、戦後最長になったようだとも宣伝した。ところが仮に景気が昨年末から後退していたとなれば、戦後最長の記録は達成できないことになる。
そこで新聞やテレビは「新記録の景気回復か、それとも後退入りか」と、面白おかしく騒ぎ立てている。だが「どちらでも、そんなに変わりはない」というのが、一般庶民の正直な感覚だろう。もともと戦後最長の景気回復と言われても、好況感に乏しかったからである。しかし景気の後退がどんどん進行すると、そんなことを言ってもいられない。
1か月後に発表される2月の景気動向指数がマイナスになれば、日本経済の後退局面入りはほぼ確定する。輸出や生産の動向から判断すると、残念ながらその公算は大きい。そんななかで政府がいつまでも“戦後最長”にこだわっていると、また手遅れになる恐れがある。そうなって、国民に「やっぱり」と言わせないでもらいたい。
≪12日の日経平均 = 上げ +378.60円≫
≪13日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
政府は2月の月例経済報告で「緩やかな景気の回復が続いている」と、楽観的な見方を示したばかり。アベノミックスと一緒に始まった今回の景気上昇が、戦後最長になったようだとも宣伝した。ところが仮に景気が昨年末から後退していたとなれば、戦後最長の記録は達成できないことになる。
そこで新聞やテレビは「新記録の景気回復か、それとも後退入りか」と、面白おかしく騒ぎ立てている。だが「どちらでも、そんなに変わりはない」というのが、一般庶民の正直な感覚だろう。もともと戦後最長の景気回復と言われても、好況感に乏しかったからである。しかし景気の後退がどんどん進行すると、そんなことを言ってもいられない。
1か月後に発表される2月の景気動向指数がマイナスになれば、日本経済の後退局面入りはほぼ確定する。輸出や生産の動向から判断すると、残念ながらその公算は大きい。そんななかで政府がいつまでも“戦後最長”にこだわっていると、また手遅れになる恐れがある。そうなって、国民に「やっぱり」と言わせないでもらいたい。
≪12日の日経平均 = 上げ +378.60円≫
≪13日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
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