経済なんでも研究会

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「大阪府天王寺区○○町」へ (上)

2020-10-29 08:23:34 | なし
◇ 1日の住民投票で最終決着 = 大阪市では11月1日、市制を廃止し4つの特別区に改編するかどうかの住民投票が実施される。東京都と同じような体制に変わることから、この改革は最初から“都構想”と名付けられた。このため一見すると、大阪府が大阪都になるように錯覚されるが、そうではない。大阪府はそのまま残り、大阪市がなくなる。成立すれば「東京都千代田区」と同じように、「大阪府天王寺区」が誕生する。

改編のねらいは、大阪府と大阪市の重複構造をなくすこと。水道など生活インフラや成長戦略といった広域行政を大阪府に一元化し、新設する特別区は教育や福祉などの住民サービスに特化する。要するに大阪のリストラと活性化だ。府知事と市長を務めた橋下徹氏が10年に提唱。15年5月にはその賛否を問う住民投票が実施されたが、わずか1万票の差で否決。橋下氏は政界を退いた。

そのあとを継いだ維新の会の松井一郎氏が大阪市長、吉村洋文氏が大阪府知事に当選。再び住民投票を行うことになった。有権者は大阪市内に住む18歳以上の約223万人。規定によって、有効投票数で賛成が反対を一票でも上回れば改編が成立する。もし同数ならば、不成立。維新の会では「これが最後の住民投票」と言っているので、不成立なら大阪の都構想は永久に日の目を見ないことになる。

成立した場合、大阪市は25年1月1日に4つの特別区に改編される。淀川区・中央区・北区・天王寺区で、人口がそれぞれ60万人-75万人と均等になるよう設計された。むかし大阪城が冬の陣と夏の陣を戦ったことは、誰もが知っている。今回は2度目の住民投票で、どういう結果を迎えるのだろうか。

                                (続きは明日)

       ≪28日の日経平均 = 下げ -67.29円≫

       ≪29日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

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