経済なんでも研究会

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コロナ感染症は 霧のなか

2023-08-26 07:32:37 | なし
◇ 新しい変異株も出現した = CDC(米疾病対策センター)は「アメリカでコロナ・ウイルスの新しい変異株が流行し始めた」と発表した。オミクロン型から派生した「エリス」と呼ばれる新種で、感染力が非常に強い。8月5日までの1週間で、入院患者は約1万人、前週より14%増加した。CDCでは「コロナ感染者の2割がエリスによるもの」と推定している。

日本でも、コロナ感染者が急増している。厚生労働省の発表によると、7月31日-8月6日の1週間に全国5000の医療機関から報告された感染者数は7万7937人。政府がコロナ感染症の扱いを5類に引き下げた5月上旬に比べると、ほぼ6倍に増加している。この増加スピードは、第7波や第8波のときと変わらない。第9波が進行していることは確実で、お盆休みによって流行が加速する恐れもある。

政府はコロナ感染症を5類に格下げしたのに伴い、全国の医療機関から即日集計する全数把握を止めてしまった。現在は5000の医療機関を指定し、そこからの報告だけを集計する定点把握に変えている。したがって実際の感染者数は、発表される数字よりもかなり多いはずだ。そのうえ集計は2週間遅れ。だから現時点での状況は、全く判らない。

5類というのは、季節性インフルエンザ並みの扱い。季節性インフルエンザは定点把握しかしていない。だからコロナ感染症も、全数・即日把握を止めてしまった。このため、たとえば新しい変異株が入ってきても、2週間後でなければ判明しない。こんなことで、いいのだろうか。この点については、専門家も何も言わない。無責任だと思う。

        ≪25日の日経平均 = 下げ -662.93円≫

        【今週の日経平均予想 = 4勝1敗】     


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