◇ 7-9月期は2.9%成長 = アメリカの景気が力強さを取り戻した。米商務省が発表した7-9月期の実質GDP成長率は、年率で2.9%と予想を大きく上回った。前4-6月期の1.4%に比べると、2倍以上の伸び率となっている。個人消費が2.1%増加したほか、輸出も10.0%の大幅な伸びを記録した。名目成長率は4.4%の高率、GDPは18兆6510億㌦に達している。個人の可処分所得も前年比で3.6%増加した。
アメリカの景気はリーマン・ショック後の09年6月を底に、長期間の拡大を続けている。10-12月期の成長率もプラスになりそうだから、景気の拡大は実に90か月も続くことになりそうだ。昨年10-12月期とことし1-3月期の成長率が1%を割ったため、循環的にみて「景気は下降に向かう」との見方も強まったが、今回の発表でそんな心配も吹き飛んだ形。
この7年半に及ぶ景気の拡大で、GDPは約16%増大した。年平均にすると2%程度の伸び率だから、低成長には違いない。ちなみに日本のGDPは同じ期間に8.6%しか増加していないから、アメリカの半分ちょっと。アメリカが低成長の“上の部類”だとしたら、日本は低成長の“中の部類”と言えるだろう。
もう1つの特徴は、アメリカも日本も大きな景気変動に見舞われていないこと。成長率が一時的に5%を超えたり、マイナス2%に落ち込むことがなくなった。在庫循環のないサービス部門が拡大したことも原因の1つだろうが、ほかにもっと大きな要因があるような気がする。この点については、政府も経済学者も口を閉ざしているようだ。なぜだろう。
≪1日の日経平均 = 上げ +17.38円≫
≪2日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
アメリカの景気はリーマン・ショック後の09年6月を底に、長期間の拡大を続けている。10-12月期の成長率もプラスになりそうだから、景気の拡大は実に90か月も続くことになりそうだ。昨年10-12月期とことし1-3月期の成長率が1%を割ったため、循環的にみて「景気は下降に向かう」との見方も強まったが、今回の発表でそんな心配も吹き飛んだ形。
この7年半に及ぶ景気の拡大で、GDPは約16%増大した。年平均にすると2%程度の伸び率だから、低成長には違いない。ちなみに日本のGDPは同じ期間に8.6%しか増加していないから、アメリカの半分ちょっと。アメリカが低成長の“上の部類”だとしたら、日本は低成長の“中の部類”と言えるだろう。
もう1つの特徴は、アメリカも日本も大きな景気変動に見舞われていないこと。成長率が一時的に5%を超えたり、マイナス2%に落ち込むことがなくなった。在庫循環のないサービス部門が拡大したことも原因の1つだろうが、ほかにもっと大きな要因があるような気がする。この点については、政府も経済学者も口を閉ざしているようだ。なぜだろう。
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