魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

モンジャのジュヴ・シャン

2006年11月06日 | ワイン ~2019年
「モンジャのジュヴ・シャン03」
これでどれだけの人が分かるのだろう?
ワインマニア、特にブルギニアンの暗号みたいなものでしょう。

正式に書きます。
2003 ジュヴレ・シャンベルタン(モンジャール・ミュヌレ)

写真は昨日の使い回しです。(^^;;;
昨日ブルゴーニュのことを書きましたので、きょうはやはりブルゴーニュ
でいかんばやろ!

モンジャール・ミュヌレは造り手の名前ですが、通常後ろの方を呼びますが
ミュヌレは他に“ミュヌレ・ジブール”という有名な造り手もいるため、
区別する上で前の方のモンジャールを略してモンジャと呼びます。
ジュヴレ・シャンベルタンは略されて“ジュヴ・シャン”です。

って、ちょっと「やな感じ」しますか?
まあ、業界用語ってことで・・・お許しを。だからマニアは嫌われる?


さて、このワインは03年の特徴、良く熟した果実味、即美味しい、酸が低め、
などなどがあります。ただ、通常ならジュヴ・シャン村はしっかりとした
ボディや、骨格を感じるのですが、このワインは意外と重くなくて、
むしろ、軽快さすら感じます。エキス分はやや弱く感じます。
享楽的で今の美味しさを味わうべきワインではないでしょうか。

「今が良けりゃいいじゃない」という人生哲学に全面賛成は出来ませんが、
刹那な感じもワインの趣のひとつですよね。

多分5年後には輪郭がぼけてモワモワ~となるかも知れません。
はっきりとそこまでは分かりませんが、03年は今の美味しさを楽しんでおく
ヴィンテージのような気がします。
評価が高いからって後生大事に持っていると20年後に
「かつての若かりしアイドル、あの人は今!」状態になる可能性も・・・。


コメント
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