魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

勝負!(本当に実況生中継ですよ)

2007年04月16日 | ワイン ~2019年
昨日書きましたワイン、いよいよ勝負です!
本日はライブ中継で書いています。(ウソではありませんよ!)

とにかく・・・ひと飲みするまでは不安です。謎の造り手だからです。
いくら今までたくさん飲んできたとはいえ、やはり未知の造り手はたくさんいます。
勇気を出して1ケース買ってはみましたが・・・やはり不安です。

そんな重苦しくソムリエナイフを使う気分って想像できますか?
良くいうとスリリング、悪くいうと博打です。
で肝心のブツですが・・・、

2002 ヴォーヌ・ロマネ(アレクサンドル・ゴーヴァン)
   Vosne-Romanee(Alexandre Gauvin)


さて、トボトボとグラスに注いだ瞬間、思ったよりも濃い色でひと安心。
(第1段階、とりあえず)
色はとてもきれいでピチピチと弾けるような赤紫が残る若い色です。

次に香りを嗅いだ瞬間、やや甘いく厚みを感じさせるきれいな果実香です。
(第2段階、何とかクリア!)
酸味も感じるベリーやちょっとパッションフルーツのようなきれいな果実。
クリーニング屋さんを思わせるよく熟した香り。良いです。

そして第3段階になる味わいと余韻です。
これもきれいなフルーツに、甘さ、旨味も乗っているようです。
この段階まで来て、初めて胸をなで下ろしました。

勝利宣言する余裕はありません。とりあえず、健全な良い子だったので、まずは
ひと安心。子供が産まれるときの親の心境と似ているのかも知れません。(^^;;;


ひと安心するとやっとゆっくりと味わうゆとりも出るってもんです。

グラスを回して垂れてくるワインの足(涙)もしっかりとしています。
エキス分がちゃんと充実していて2002年、当たり年の良さを実践してくれています。
健全で厚い果実味は、状態の良さ、管理の良さが分かります。
知らないドメーヌですが、まるで「ジャン・グリヴォー」のようだ!と言っても
良いかと思います。今なら勝利宣言しても良いかも知れません。


で、話は戻りますが、どうしてこのワインにチャレンジしようと思ったかと
言いますと、やはりこのクラスにしては「安かった!」からです。
きょうびブルゴーニュは大変高騰しているので、例えば上記のジャン・グリヴォー
や良い造り手のヴォーヌ・ロマネだと最低でも6000円程度、それ以上の造り手も
多いのでは?と思います。

しかし、このワインならその6割以下でいけそうなので、お客さんに喜んで
いただきたい!と思ったからです。


今日はちょっと宣伝っぽくなってしまいましたが、このワインはブル赤として
コストパフォーマンスが良いので、お奨めしたいと思っています。
多分ヨーロッパの在庫が24本しかなくて、うちが12本買ったし(ケース単位でしか
買えなかった)、正規代理店もない造り手なので、他に日本には入っていないと
思います。

長々と実況中継スミマセン。もしも悲惨な結果だったにしても、覚悟を決めて
今回はお伝えしてみようと思っておりました。
実際、自分の「ワインレーダー」が一体どれ程のものか?は、ワクワクしますもんねぇ。

で調子に乗って、この造り手の、違う年の違うアイテムを買ってみて失敗したりする
可能性もワインの恐ろしさなのでしょう。

で、最後のお仕事はと言うと・・・・・・調子に乗って全部飲まずに、明日の
状態を確認するために、取っておくこと!です。
明日はもっと開いてくれて、美味しいとさらに嬉しいのです。


またいつかこんな実況中継をやってみようかと思います。お楽しみに。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする