魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

不意をつかれました。

2007年04月02日 | ワイン ~2019年
本日のワインは

2000 ブルゴーニュ ルージュ(アンブロワーズ)
   フランス、ブルゴーニュ、赤、2000円弱

現時点でブルゴーニュの2000年ものは飲み頃のものが多いです。
で、このワインはたまたまバックヴィンテージが入荷しましたので(今なら04年
がメインに販売されています)、たまらず?飲んでみました。
何度も書いていますが、私はアンブロワーズが大好きなのです。

まず色ですが、へたった感はありません。エッジにアンバーは入っていないと言えば
嘘になるかもしれませんが、クリアでつややかな赤紫色がしっかりと支配しています。

香りもピチピチとした若々しさ、生き生きとしたベリー香を保っています。

味わいは上のクラスではないので、濃さ、厚みこそありませんが、肉系の
旨味の味わいも感じられ、正直ビックリしています。

これ、当たり年でもないACブルですよ。ちなみにアンブロワーズは普通の
「ACブル」と「ACブルV.V」(V.Vはヴィエイユ・ヴィーニュ、古樹の意で濃く
ニュアンスに富む)の2種を造っていますが、これはその安い方の何の変哲もない
ACブルゴーニュですよ。
それでこれだけ幸せになるのなら、もう高いワインは無理して飲まなくてもいい
じゃない状態にさせてくれます。


ただし、比較は禁句です。これ以上のクラスのワインを同時に飲み比べるべき
ではないと感じます。飲んでしまったらこのワインは死んでしまうのですから。
このままで良いです。このままで満足できる幸せを味わおうじゃないですか!

そんなブルゴーニュマニアにとって幸せな1本でした。


コメント
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