魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

利益の訳

2011年01月13日 | ワイン ~2019年
牛丼チェーンの安売り競争が始まったようです。


「安い=消費者の利益」


この言葉はもはや正義とか世のため、だとか言えなくなって
きました。



デフレスパイラルで労働環境の悪化、切り捨てが起こり、ひいては
賃金や労働条件が悪化しますから。そしてその波はいろんな分野に
広がっていきます。


牛丼チェ-ン本部ではそれでも「利益は出る」と言っていますが、
仕事量が増えるので、同じ時給の中で労働量が増え、従業員
の負担増になります。そのこと関しては全く触れられていません。
つまり生み出される利益の訳は「労働負担分」なのです。


そう考えると悲しいですね。



で、片やタイガーマスク運動なわけですよ。

って私が言っても説得力がないでしょうか。





世を憂いながら、今宵はこれです。









2007 Ch.ナルドー
  (仏、ボルドー、メルロ種主体、赤、千円台)

プラム、コーヒー、黒糖など、若いワインですがしなやかな
イメージの香りです。

味わいはまろやかです。若いボルドーなのにフニャフニャと言えば
それに近いかもしれません。親しみやすいという表現もありでしょう。
若い酸やタンニンもそれなりにはありますが、案外飲みやすく
まとまった感じもします。

若いのにこんなに丸くて良いのでしょうか。
もう少し覇気を感じたいところではあります。
まとまりの良さなのかどうか分かりませんが、どこぞの品評会で
金賞を獲ってはいるようですが、赤ワインファンはこの若いくせに
小さくまとまってしまっているこのワインに、「もっと冒険せれ!」
くらいのひとことはアリかもしれません。

2009年のボトルなら採用できるかなあ。

コメント (2)
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