先日、とある2010年のローヌのワインを試飲しました。
なんでもお手軽価格(千円台前半)なのにパーカー94ポイントが付いたという
いわくつきのワインだった。当然争奪戦が激しかったらしい。
・・・・・飲んでガッカリ。
パーカーさんも焼きが回った?とも思いました。
どう考えてもそこまでの味わいに思えなくて、さらに安っぽさも隠せなくて、
濃いのはある程度濃いのだけど、「美学」がなさすぎて、たとえ熟成しても
飲みたいと思わせる好奇心が見出せなかったワインだったのです。
このワインは数ケース仕入れていたのですが、自腹を切って送料を払い、返品
しました。だって自分が好きでもないワインをお客様に奨めるストレスは耐え
がたいものがあるからです。
さらに、別の2010年ものの試飲でもはずれてしまって・・・2009年のローヌは
すごいけれど、2010年ものはだめで、この年のローヌってだめなんじゃない?
って不安に思っていました。
さて、そんなローヌ地区のワインを今夜もまた試飲です。
これは上記のワインたちと明らかに違います、
2010 コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ(クロ・デ・ムール)
(仏、ローヌ地区、グルナッシュ、シラー種、赤、2千円台)
この物語は、鮮烈な赤紫色から始まります。
むんむんとしたチェリー、イチゴケーキのような甘い誘惑。
いろんな要素はマスキングされ、眠れる森の美女を想像させます。
これはまだ幼虫で、さなぎにすらなっていません。
輝ける蝶になるのはいつの日かとワクワクします。
そんな香りの中で味わいます。
若くて鮮烈でピチピチと張り、艶のある果実味は、その紫が脳まで突き
抜けるようです。濃厚で華やか。花びらの中に埋もれるようなイメージ
です。
そしてその奥には肉系の旨味、スパイシーさや甘いタンニン、見事な酸
など溢れてきます。
ただ、いかんせん早いので、物語を進めるには年季がかかることでしょう。
焼きが回ったパーカーさんでさえ高ポイントを付けそうな感じがします。
溢れるような赤紫に染まり、花の中に埋もれたい気分ならこのワインは
現時点で見事に応えてくれるでしょう。
私がパーカーさんなら91-92点を付けます。
こちらのワインを高評価するならまだ分かります。
さてとパーカーさんの判断と、私の判断と、どっちが正しいと思うか?
・・・・・
勝負は10年後くらいにやってみたいと思います。
どちらのワインも1本づつ寝かせておこうかと。
同時に開けてみて、判断をワイン会でのみなさんと分かち合いたいと思い
ます。もちろん私の敗北覚悟で。
みなさま、10年後の勝負ぜひ見とどけてやってください。というか一緒に
ご参加くださいね。
なんでもお手軽価格(千円台前半)なのにパーカー94ポイントが付いたという
いわくつきのワインだった。当然争奪戦が激しかったらしい。
・・・・・飲んでガッカリ。
パーカーさんも焼きが回った?とも思いました。
どう考えてもそこまでの味わいに思えなくて、さらに安っぽさも隠せなくて、
濃いのはある程度濃いのだけど、「美学」がなさすぎて、たとえ熟成しても
飲みたいと思わせる好奇心が見出せなかったワインだったのです。
このワインは数ケース仕入れていたのですが、自腹を切って送料を払い、返品
しました。だって自分が好きでもないワインをお客様に奨めるストレスは耐え
がたいものがあるからです。
さらに、別の2010年ものの試飲でもはずれてしまって・・・2009年のローヌは
すごいけれど、2010年ものはだめで、この年のローヌってだめなんじゃない?
って不安に思っていました。
さて、そんなローヌ地区のワインを今夜もまた試飲です。
これは上記のワインたちと明らかに違います、
2010 コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ(クロ・デ・ムール)
(仏、ローヌ地区、グルナッシュ、シラー種、赤、2千円台)
この物語は、鮮烈な赤紫色から始まります。
むんむんとしたチェリー、イチゴケーキのような甘い誘惑。
いろんな要素はマスキングされ、眠れる森の美女を想像させます。
これはまだ幼虫で、さなぎにすらなっていません。
輝ける蝶になるのはいつの日かとワクワクします。
そんな香りの中で味わいます。
若くて鮮烈でピチピチと張り、艶のある果実味は、その紫が脳まで突き
抜けるようです。濃厚で華やか。花びらの中に埋もれるようなイメージ
です。
そしてその奥には肉系の旨味、スパイシーさや甘いタンニン、見事な酸
など溢れてきます。
ただ、いかんせん早いので、物語を進めるには年季がかかることでしょう。
焼きが回ったパーカーさんでさえ高ポイントを付けそうな感じがします。
溢れるような赤紫に染まり、花の中に埋もれたい気分ならこのワインは
現時点で見事に応えてくれるでしょう。
私がパーカーさんなら91-92点を付けます。
こちらのワインを高評価するならまだ分かります。
さてとパーカーさんの判断と、私の判断と、どっちが正しいと思うか?
・・・・・
勝負は10年後くらいにやってみたいと思います。
どちらのワインも1本づつ寝かせておこうかと。
同時に開けてみて、判断をワイン会でのみなさんと分かち合いたいと思い
ます。もちろん私の敗北覚悟で。
みなさま、10年後の勝負ぜひ見とどけてやってください。というか一緒に
ご参加くださいね。