魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

自然派の試飲会

2012年01月28日 | ワイン ~2019年
昨日は福岡へ行ってきました。

「クラブ・パシオン・デュ・ヴァン」という輸入元(自然派のサプライヤー)です。

9社で合計、約190アイテムを試飲しました。

メチャ疲れました。



はっきり言いましょう。

「自然派ワイン」と謳われるものは「当たりの確率がかなり低い」です。


また「そのうち“自然派ワイン”という言葉さえ淘汰されるでしょう」いや、
「淘汰されるべきです」。



ただ、「自然派」が悪いわけでも、認めないわけでもありません。
美味しいワインもたくさんありますが、あえてそう名乗る商業手法は・・・・・

胡散臭いと思います。


だって、やっていることはたいして変わりはしなくても“自然派”を看板にしない
造り手がごまんといるのですから。

それだけのことです。

「自然派至上主義」ってなくなればいいなあ。結局、方法論だからねえ。
「美味しいワイン至上主義」がいいと思う。




さて、印象に残ったワインたちをご紹介しましょう。





この造り手は抜けていました。
「ドメーヌ・メゾン・ブリュレ」。特にソーヴィニヨン・ブランは素晴らしいです。

ここはちょっといろいろと他のアイテムも試飲してみたい気がしましたので、飲み
ましたらご報告いたします。



そして・・・




造り手「ポール・ルイ・ウジェーヌ」のラングドック地方の白。
マルサンヌ50%、ソーヴィニヨン・ブラン50%。これは美味い!
赤はたいしたことないけど白は美味い。



あと・・・・・、




この怪しいおじさんラベルの白も良かったです。

これは当店でももうすぐラインナップ出来ると思います。


「自然派を謳ったワイン」って白はいろいろと当たりもあるのですが、赤は
ほとんど見つかりませんよね。

なぜか不思議です。ワンパターンに陥りやすいのかなあ。




私の納得いかないのがこれ。

「フィリップ・〇カレ」。有名ドメーヌです。






ビッグヴィンテージの2009年なのにあまりの薄さ!

これで保つの???????と、言いたくなるような色合いと濃度。

やはり、といいますかこの造り手は何を目指しているのやら???



いわゆる「自然派」と聞くといかにも健全なような気がしてしまう「思考停止
言葉」(文句言わせんぞ!みたいな、聞く側に反論させないという意味です)
に思えますが、実はそれはいかにも正しいとは思えないんです。

このことについては、後日またゆっくりと書くことがあるかと思います。


まあ、そんなわけでワイン修行の旅は今シーズンも始まりましたよ。

ガンガンいくと思います。お楽しみに。


コメント
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