魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

今年のボジョレー・ヌーヴォーについて

2012年10月28日 | ワイン ~2019年
今年のボジョレー・ヌーヴォですが、いよいよ最初の便が到着した模様です。
(ちなみに通関手続きには2週間程度かかります)

このニュース(クリック)では1割減といっておりますが、実情は違います。


こんな記事もあります。(クリック)


あと「3割減」と書かれたものもありました。


で、実際フランスに足を運んだ輸入元の方が言うには、やはり「5割近く減」
らしいです。

しかも解禁日に間に合うかどうか大変らしい状況です。

つまりそれだけブドウが熟していないということ。収穫を待って、待って・・・
そんな状況だったわけです。




さて、最初の記事ではサン〇リーが取り扱う「ジョルジュ・デュブッフ社」
ですが、多くの農家から買い付けをするネゴシアンでもあります。

大手は契約量も膨大なので、期日までにちゃんと商品化しなければなりません。

ブドウが熟してようがいまいが、収穫しワインに仕立てなければなりません。
当然出来は「軽い」でしょうし、補糖や補酸や人工的、技術的何かが?行われ
ているかもしれません。


デュブッフほどプレッシャーのかからないこじんまりと造るメーカーなら、
もっともっとギリギリまで待ってから収穫したかもしれません。
造り手の差が出る年になるでしょう。(でもデュブッフは技術力も高い)



「史上最悪の不作」という表現は面白いですね。



輸入元の方の話では2012年はボルドーもブルゴーニュも悪くて、そうなると
1963、1965、1968年とかかつての悲劇的な年のような気がしますね。

もちろんそれはそれでアリですし、逆に品薄になる可能性もあります。




当店もほんの少しだけ予約を取っておりますが、確保した分に関しましては、
残りが僅か(数本)になっております。

どうしようか?と悩んでおられます方は、お早めに1本でも確保していただき
たいと思っております。


「史上最悪の不作」でどれほどのものか?というのをご経験ください。

これはワインが「農作物」という観点からすると当然の結果です。


良くも悪くも受け止めてこそ「ワイン愛好家」ですね。

「良くなくても良いじゃないか!」という大らかさです。



逆に個人的には、微妙にワクワクしてきました。
案外こんな年の方が、スリリングに味わえるかもです。


まあ、競馬場の予想屋みたいかも。(笑)


コメント
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