魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

辛いだけの赤ワイン?!-チキンカレーに

2018年10月07日 | ワイン ~2020年
今夜はこれ。

ある卸の方が「これ飲んでみてください」と持って来られました。

何でもあるお酒屋さんが飲んでみたら「辛いだけのワインだった」とのことで返品され、
実際どうなのよ?ということで飲むことになりました。





2014 Ch.フォントベール
  (仏、ボルドー、メルロ、カベルネ種、赤、千円台前半)


フォントーベルと読むかもしれない?です。
香りはプラムやスモモ系のフルーツ、ハーブ、カカオ、コショウなど。

味わいは開けたては辛いだけだったかもしれませんが、時間とともにふくらみや奥行きも
やや出始めます。意外とタンニンが多くてラフな感じもしますが、奥の方にはまろみがあり
ジューシーさもあります。酸味はまあ普通程度だと思います。

まだまだ早いのでしょう。タンニンが暴れている状態なので旨味に到達するにはもう少し
かかりそうです。最初の飲み口だと「辛いだけ」との意見も分かる気がします。
もちろん当店も採用はなしだと思われますが、上記の感想もワインに対してはちょっと
可愛そうな気もしないではありません。

しかしながら、このワインを美味しくなるまで待ってやれるかと言われれば、人生そこまで
多くの時間はないというのが実情でしょう。





たまたまカレーだったのでひとなめだけ合わせてみるか・・・。




んん。悪くはないけどやはり赤ワインだとカレーとはベクトルが違っていて
カレーはインドを向き、ワインはフランスを向いています。

肉の美味しさをまとめるのには赤ワインは良いですが、スパイスカレーのスパイスを
さわやかに強調は出来ていません。牛の煮込み系カレーに赤ワインはアリかもしれませんが
スパイスカレーには白が良いですね。



コメント
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