魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

レゼルヴ・デュ・プティ・ボア ピノ

2006年05月13日 | ワイン ~2019年
2004 レゼルヴ・デュ・プティ・ボア ピノ・ノワール(赤、南仏)
   VDPオック

1100~1300円程度のピノです。ピノとしては極めて安い方で、
未だかつて、これくらいの価格のピノで当たった試しはありません。
本日は玉砕覚悟のテスト試飲です。

イチゴ、カシス系の明るく軽い香りがします。華やぎとか艶やかとか、
グッと引き込まれる、期待させる香りではありません。そんな香りが
してくれたらいいのですが。

飲んでみるとやはり軽く、厚みは少ないです。ただ意外とタニックで
骨格を少しだけ感じます。逆に、それにしては果実味不足なので、
ちょっと痩せたイメージです。
2日目はちょっとだけふっくらしていますが、全体の印象を覆すまでには
至りませんでした。

フランスのピノがとてもお手軽に飲めるといえばそうですが、
某大手の○ア○ールみたいで、あんまり好きにはなれません。
ピノ自体が高いので、この価格帯で贅沢なこと言うんじゃないよ、と言われれば
それまでですが、正直、この味でリピートは、難しいんじゃないでしょうか。

よって不採用です。 でもめげないぞっと。


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2回目の練習

2006年05月13日 | 音楽
中学校の吹奏楽OBバンドの2回目の練習がありました。
練習時間の約2時間だけは○十年ぶりの中学生なのです。

前回、1回目ではろくに音にならなかったし、高音がほとんど出ず、すぐに
唇がしびれて演奏不能になったことがとても悔しくって、少しだけど密かに
練習をしました。(出来る日に1日10分でもと思いながら)
で、少しはびっくりさせてやろうと思ってはいたのですが・・・・・・・、

今回はきつかったです。いきなり写真の2曲の楽譜を手渡され、
初見で演奏するはめに。
前回はお遊びで、今回はいきなり本気かよーーー!!!
おいおい、“おぢさん”をいじめちゃいかんでしょ、少し若者の青年達よ!

このOBバンドはいろんな人達がいて、市民吹奏楽団で現役で吹いて
いる方も参加されています。その現役の方達は普通の顔をして
すまして演奏しているのに、○十年ぶりのこっちは必死について行く
だけです。ってろくについても行けないしなー・・・・・・。

「アルヴァーマー序曲」に至っては、疲労困憊、唇に力が入らなくて
完全に体力、気力負けでしたよ。ゼイゼイ
曲知らないし、しかも、初めてで、いきなりで、1回だけの演奏。
さすがに出来るわきゃないよ。

終わった後、何かまた悔しさがこみ上げてきて・・・・・負けないぞ、
また練習してやろう!とは思いました。月1回程度の練習で9月あたりに
本番が来るらしい。本番は出なくてもいいんだけど、練習には出たい。
どうしても練習には出たい。だって出来ない自分が嫌だから。
どうも毎回、悔しさをバネに、頑張るはめになりそうですよ。トホホ~。
でもこちらも練習時間に限界あるからなー、どこまでやれるだろうか。

こと音楽では必死に出来ることは、とことんやりたい!
と思いましたよ・・・・・・って書くと、もっと仕事せい!って怒られるんだろうなー。
でもね、音楽はそれくらい大好きでなのです。
だから今現役でやれる方達がとても羨ましいと思いますよ。
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モンカロ レ・ヴェーレ ヴェルディッキオ クラシコ

2006年05月12日 | ワイン ~2019年
2004 モンカロ レ・ヴェーレ ヴェルディッキオ クラシコ(伊、白)

メロン、キウィ、白い百合などの花、ハーブが香ります。
きれいな酸と、ほどほどの果実味の厚み、とろみがあります。
酸と果実味のバランスは秀逸だと思います。
樽香もほとんど出ることもなく(ステンレスタンクかも?100%言い切る
自信はありません)うまくマッチしています。

久々にイタリアの白で当たりました。
さわやかで、心地良く、万人受け出来るバランス!
価格は千円以内で、いろんな方の許容範囲に必ず収まりそうな予感の辛口。
いけるかも。
お手軽な良い白の典型的見本?としてお奨めできるワインだと思います。
入れときます。
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ティレルズ エクリプス ピノ

2006年05月11日 | ワイン ~2019年
2002 ティレルズ エクリプス ピノ・ノワール(オーストラリア、赤)

テスト試飲です。価格は2千円台前半。
牛乳やヨーグルトの香りが開けたてからムンムンしてきます。
有機栽培、ビオのローヌを彷彿とさせる香りです。それにベリーと酸がのった
香りというニュアンス。(あえてビオとは書いてはいませんが多分・・・)
味わいもニューワールドっぽくなく、テロワールを意識した南仏やローヌの
グルナッシュのような感じを受けます。軽めなのですが、ある意味、
ピノっぽくない。??? でもやはりピノ。

正直、ちょっと肥やし臭くて(禁句!)格調高いとは言えないような・・・・。
でも結構美味しいんですよねー。
うーーーん、しかし、残念ながら採用は見送ります。

でも、どんどんなくなっていく。減り方を考えると採用すべきか?
やはりそれはきついです。
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ダニエル・シャスター ピノ

2006年05月10日 | ワイン ~2019年
本日もテスト試飲です。しょっちゅうな事で、すべて自腹で行います。
自腹の方が不思議と味をよく覚えますよね。

2004 ダニエル・シャスター ピノ(NZ、赤)価格は2000円ちょっと。

開けたては酸が強めに出て、ニュー・ワールドではないかのようでした。
色はやや薄く、果実味は軽めのニュアンスです。
フランボワーズ、イチゴ、カシスなど赤系ベリーにミント、コショウ等が
香ります。明るいです。
味わいもチャーミングな果実味が強めの酸によってクッキリ、ハッキリとして
います。この価格帯だとACブルゴーニュでしょうが、そう思えば愛想も
決して悪くなく、飲み口も良いです。
上のクラスもあるようですが、このスタンダードクラスでも訴える何かが
あると良いなー。

お客様に初めてピノ・ノワールをお奨めする時に、典型的な味わいなので、
説明者しやすい気もします。
うーーーーん??? とりあえず△マーク。
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ヴォルネー ロブレ・モノ

2006年05月09日 | ワイン ~2019年
2003 ヴォルネー(ロブレ・モノ、赤、ブルゴーニュ)

「ロブレ・モノ」、ちょっと変な名前ですが、数年前からマークして
いた造り手です。きっかけがなくて、ついつい入れずじまいでしたが、
ついに入荷することとなりました。価格は4000円前後だと思います。

この造り手は1998年のヴォルネーの村名を飲んだ時に驚きました。
同時に飲んだ他の造り手の1級や特級を上回るだけのポテンシャルが
あったからです。
その後、雑誌ワイナートなどで取り上げられたりして、やや知名度を
上げたようです。私個人としては、かなり高く評価しているドメーヌです。
結構ビオの造り手みたいですが、そんなのは美味しければどうでも
いいことでしょう。

このワインも香りこそちょっと弱めで、若いのでイガイガするところも
ありますが、獣臭や肉の香りがして、味わいはヴォルネーらしく柔らかさ
があります。明るいのに(明るいと軽く、マイナス要素?と思われがち)
堂々として、幅広で、味わい深い良さを感じます。
とにかく美味しいです。

この造り手の他のアイテムも入荷していますので、また飲んで
感想を書きたいと思います。すっごく楽しみです。


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シレックスやったなー!で、フォー!

2006年05月08日 | ワイン ~2019年
レーザーラモンHGみたいな、変なタイトルですが、飲んだワインを
組み合わせただけのオヤジギャグです。ご容赦を。

実は先日ちょっとした飲み会がありました。

・2004 プイィ・フュメ シレックス(D・ダギュノー、白、ロワール)

シレックスといえばシャブリのような固く白い花崗岩や火打ち石を連想させます。
香りはやはり岩や白い花、ハーブ、ミネラル等。
ドライでタイトに引き締まっています。時間とともに、また温度もやや高めになると
厚みも感じられました。ポテンシャルも感じます。
・・・・が、いかんせんさすがに早いようです。あと5年くらいは待ってやりたい
気がしました。
デキャンタしてもどうとなるものでもないような固さです。

おーい、おーい、と声を掛けても、なかなか振り向いてくれない
冷たい表情の女性みたいじゃないですか。
どうしたら優しく振り向いてくれるのでしょうか? ちょっと辛いところですね。

・2000 Penfolds Yattarna
ペンフォールド ヤッターナ シャルドネ(豪、白)

香りがすごいです。派手です。樽の香りがズンズンと押し寄せてきます。
この時点で濃厚な味わいを想像させます。
で、飲んでみると、やはり樽の味わいは強引です。でもそれほど嫌な感じでは
ありません。その他の要素も強いので樽が浮き立って・・・まではいきません。

あと、バターや蜂蜜、とろみもあり、まったりと横の方へ広がっていきます。
バランスとしては深みや厚み(縦方向への広がり?ちょっと難しい表現でスミマセン)、
が私の好みとしては、もう少し欲しいところですが、それは高望みでしょう。
堂々としたワインです。
2000年ということで、ちょっと熟成感も出ていますが、元気いっぱい。

そうですねー、ヒョウ柄を着たイケイケギャルのようなイメージか。

・2003 ジュヴレ・シャンベルタン 1er レ・シャンポー
    (フィリップ・ナデフ、赤、ブルゴーニュ)
ツンとしたジビエっぽい動物、肉臭がしてきます。酸が輪郭をくっきりと表し、
03年ということを忘れさせるほどです。
ジンジャー、むしろ生姜焼きやジビエ、皮の風味が強く感じられました。
これはニヒルでダンディーな中肉中背の紳士でしょう。

この後2003年について語りました。果たして良いのか悪いのか???
結局は造り手によるんだけれども、「今」を楽しみたい享楽主義の私は
密かに03年の良さを若いうちに味わいたいと思います。

とはいっても、これらの入手困難なワインですから体験できて感謝ですね。
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ヴィンテージと格下げ

2006年05月06日 | ワイン ~2019年
年が悪いとワインが不味いわけではありません。

2004年のブルゴーニュ赤ワインはヒョウとウドンコ病などの被害で、
難しい作柄となり、ドメーヌ・ルロワはグランクリュ(特級)、
プルミエクリュ(1級)のワインをすべて格下げ、ACブルゴーニュと村名ワイン
として発売するそうです。

詳しくは
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/drink/wnews/20060501gr0c.htm

確かに2004年ブルゴーニュは難しい。
数は少ないけど、今まで私が試飲してきた04年の銘柄も、美味しかったのは
ありますが、どことなく平坦なイメージは払拭できず、偉大で素晴らしいと
思うのにはまだ出会っていません。
ヴィンテージは人間の力ではどうしようもないのです。

ただ、上記の記事からお分かりでしょうが、年が悪い=ワインが美味しくない
ということではありません。
秀逸な造り手は格下げしてでも、品質を保とうとしますし、安い分、
お買い得な場合もあるのです。2004年のルロワのACブルゴーニュは
安ければ、かなり美味しいものとなり得ます。

こんな穴場を突いて、買うワインを探していくこともマニアックな醍醐味
でしょう。
もし、ご存じの方がいらっしゃれば、04年の良く出来たワインや
造り手をこっそり教えて下さい。安くて美味しいものを買うチャンスです。
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ヴァッレ・デラカーテ フラッパート

2006年05月05日 | ワイン ~2019年
2004 ヴァッレ・デラカーテ フラッパート(伊、シチリア州、赤)

イタリアワインの名前は嫌いだ。
「○○ッレ」とか「○○ニャーノ」とかの連続技で普段日本語では
使わない発音が羅列されているから。
記憶にとどめにくいし、語感が馴染まないのさー。と言いたい。

まあ、しかし、味と名前の好き嫌いは無関係。
美味しいものもたくさんありまします・・・・で、このワインですが
色は濃くなく、味も沸き上がるようだ。やや甘みを感じ、ミントや草の
青っぽい風味と相まって、独特の個性があります。
価格は1500~1800円程度。

どうしてもイタリアが好きー、何が何でもイタリア!という方には
良いでしょうが、一般的にはちょっと違う気がします。
残念ながら当店のカラーではありません。
あくまで独断ですが、700~800円レベルだと良いなーと思います。
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メルキュレ(ルイ・マックス)

2006年05月03日 | ワイン ~2019年
2002 メルキュレ(ルイ・マックス)赤、ブルゴーニュ、4000円前後?

良い意味で期待を裏切られたワイン。
大手ネゴシアンのルイ・マックスって正直普段なら飲みたいとも思わないし、
期待もしない。でも・・・・・、

これが美味かった。造りも綺麗で、誰にも受ける要素があって、
うちの奥さんも結構気に入っていました。
02年が良いのか、果実味がとてもきれいです。特に厚みがあるわけじゃない
ですが、メルキュレでそれは望むものではありません。
ただ、メルキュレにお客様が4千円も出すでしょうか?
そこが問題ではあります。

「期待しないものほど、ビックリするほど美味しい」
これは格言と言っても良いでしょう。
ワインを飲むたびに実感することが多いですよーーー。
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時にはこんな日もあっていい!

2006年05月02日 | ワイン ~2019年
時にはこんな日もあっていい。

とある方のお祝いワイン会へ出席してきました。
北九州です。美味しいワインが飲めるとなると、どこでも飛んでいきたい!

しかしながら、ワインは“最後は「人」”なのです。誰がどのように造ったか、
そして、そのワインを誰とどのように飲むか?
このことを素晴らしい形で実践できたことが嬉しいです。
この夜はとにかくブラヴォー!でした。料理やワインはもちろんのことですが、
ワインの取り持つ人と人とのつながりって素晴らしいなー、としみじみ。

1 89 ランソン ノーブル・キュヴェ Mg(シャンパーニュ、白)
 細かい泡で上品です。

2 01 クラウディ・ベイ SB(NZ、白)
 メロンやトロピカルフルーツの風味、スッキリとして良いです。

3 01 ブルゴーニュ アリゴテ(コシュ・デュリ、白)
 でたーーーー!!!大好きなコシュ・デュリ!ってほど飲んではいませんが
 嬉しいです。青リンゴやミントの風味でキレと張りがあります。

4 99 コルトンシャルルマーニュ(デュデ・ノーダン、白)
 固いです。しっかりしています。やはりコルトンシャルルマーニュは鋼鉄を
 連想させるミネラル感、張りや厚みです。好きーー。

5 02 ジロラット(仏、赤)
 モンペラの上級キュヴェ?と言われるワイン。濃い果実味とエキス分の充実感は
 ちょっと固めだけど良いです。

6 99 クロ・ヴジョ(メオ・カミュゼ、赤、ブルゴーニュ)
 来ました、大好きなブル。最初は固かったけど、時間と共に少しだけほぐれ
 たようです。まだまだ若くてとんでもなく詰まった状態。ポテンシャルはさ
 すがに当たり年!なので、あと最低でも3~5年待ってやると本性の魅力が
 あらわとなりそうです。

7 88 Ch.コス・デストゥルネル(赤、ボルドー)
 少し揮発性の香りを残すし、熟成してきたボルドー。でもまだまだいけそう
 です。舌つづみを打ちながら、しんみりと味わえました。

8 96 Ch.ラフィット・ロスチャイルド(赤、ボルドー)
 もう凄いです。井戸のコケを連想させるボルドーの深みにややミンティーさが
 あるようです。チェリーからブラックカラントまで赤系~黒系の果実味が、
 折り混ざりながら、ジンジンと沸き上がってきます。重量級の ラフィット
 (例えば82とか61とかとは違うタイプでしょうが)とは性格も違ってもっと
 エレガントにバランスを取りながら熟成しそうな年のようです。
 ・・・・・・・が凄いです。ラフィットの真骨頂か。

こんな夜は映画「バベットの晩餐会」を彷彿とさせてくれます。美学のような奇跡が
出席者の方々に訪れることとを願っています。
これだけのものが出されていながら思ったことは、料理やワインが主役ではなく、
人の(主催者のH氏ご夫妻の)人柄や思いこそが主役として感じられたワイン会は
初めてでした。生涯の忘れられない思い出となりそうです。
主催者のH氏ご夫妻には心より感謝いたします。

 
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