魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

サントネーってサントネージュじゃないですよ

2006年05月29日 | ワイン ~2020年
さあ、本日は穴ブルゴーニュを目指して試飲です。
2004 サントネー 1er クロ・デ・ムーシュ(ルシアン・ミュザール)
ブルゴーニュ 赤、1級畑。

可哀想なくらい同情してしまう年、“2004年”は本当に難しい年です。
さらにサントネー村ですよ。たとえ1級畑でも大して期待はしませんよね。
ルシアン・ミュザールという造り手もメジャーではないです。
畑名のクロ・デ・ムーシュもボーヌにドルーアンが所有する、同じ名前の
有名なものがあります。だから二番煎じみたい。
あらあら、いいことないじゃないの!

で、これだけ大したことない素材が揃うと・・・・普通ダメでしょ。
しかし、しかし、このワインは結構やってくれます。
香りはウェイト感があり若いのに、どっしりと構え、中心に蜜を感じます。
ハーブのような揮発的な香りが、早く飲めよ!と誘っています。

味わいはしっかり凝縮感があり、黒さ、重さ、肉や八角、漢方のような
東南アジア系スパイスまでも感じ、ちょっとビックリしています。
タンニンも結構しっかりとしていて、こりゃ、確かに穴ですね。
薬品っぽく感じる人もいるでしょうし、気持ち淡白さもあり(これはあくまで
特級や有名ワインと比べた場合ですけど)、価格としてはどうなんだろう?

あっ、価格書いてなかったですが、4千円前後です。値付けに問題が。
さすがに厳しいか・・・・・、でも結構美味しいんですよ。
生産量は300ケース、つまり3600本。ってどうなんですかね?
これだけの価格なら、他に選んでも美味しいのには当たりそうですよね。
お客様はサントネーで4千円は出してくれないでしょうか。
ネームヴァリューも弱いし、正直、怖くて入れられません。ゴメン!
コメント
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