魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

時にはこんな日もあっていい!

2006年05月02日 | ワイン ~2020年
時にはこんな日もあっていい。

とある方のお祝いワイン会へ出席してきました。
北九州です。美味しいワインが飲めるとなると、どこでも飛んでいきたい!

しかしながら、ワインは“最後は「人」”なのです。誰がどのように造ったか、
そして、そのワインを誰とどのように飲むか?
このことを素晴らしい形で実践できたことが嬉しいです。
この夜はとにかくブラヴォー!でした。料理やワインはもちろんのことですが、
ワインの取り持つ人と人とのつながりって素晴らしいなー、としみじみ。

1 89 ランソン ノーブル・キュヴェ Mg(シャンパーニュ、白)
 細かい泡で上品です。

2 01 クラウディ・ベイ SB(NZ、白)
 メロンやトロピカルフルーツの風味、スッキリとして良いです。

3 01 ブルゴーニュ アリゴテ(コシュ・デュリ、白)
 でたーーーー!!!大好きなコシュ・デュリ!ってほど飲んではいませんが
 嬉しいです。青リンゴやミントの風味でキレと張りがあります。

4 99 コルトンシャルルマーニュ(デュデ・ノーダン、白)
 固いです。しっかりしています。やはりコルトンシャルルマーニュは鋼鉄を
 連想させるミネラル感、張りや厚みです。好きーー。

5 02 ジロラット(仏、赤)
 モンペラの上級キュヴェ?と言われるワイン。濃い果実味とエキス分の充実感は
 ちょっと固めだけど良いです。

6 99 クロ・ヴジョ(メオ・カミュゼ、赤、ブルゴーニュ)
 来ました、大好きなブル。最初は固かったけど、時間と共に少しだけほぐれ
 たようです。まだまだ若くてとんでもなく詰まった状態。ポテンシャルはさ
 すがに当たり年!なので、あと最低でも3~5年待ってやると本性の魅力が
 あらわとなりそうです。

7 88 Ch.コス・デストゥルネル(赤、ボルドー)
 少し揮発性の香りを残すし、熟成してきたボルドー。でもまだまだいけそう
 です。舌つづみを打ちながら、しんみりと味わえました。

8 96 Ch.ラフィット・ロスチャイルド(赤、ボルドー)
 もう凄いです。井戸のコケを連想させるボルドーの深みにややミンティーさが
 あるようです。チェリーからブラックカラントまで赤系~黒系の果実味が、
 折り混ざりながら、ジンジンと沸き上がってきます。重量級の ラフィット
 (例えば82とか61とかとは違うタイプでしょうが)とは性格も違ってもっと
 エレガントにバランスを取りながら熟成しそうな年のようです。
 ・・・・・・・が凄いです。ラフィットの真骨頂か。

こんな夜は映画「バベットの晩餐会」を彷彿とさせてくれます。美学のような奇跡が
出席者の方々に訪れることとを願っています。
これだけのものが出されていながら思ったことは、料理やワインが主役ではなく、
人の(主催者のH氏ご夫妻の)人柄や思いこそが主役として感じられたワイン会は
初めてでした。生涯の忘れられない思い出となりそうです。
主催者のH氏ご夫妻には心より感謝いたします。

 
コメント
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