↑小さな子供たちと作った「イースターカード」
某テレビ番組で、
わたしが十数年に渡ってお世話になっているドクターが出演されてました。
長年不定愁訴に悩まされていた女性を救ったお話でしたが、
先生らしさが出ていて、さもありなんと思いました。
この前の診察の時、
「これで僕も名医と呼ばれる〜」なんて笑っておっしゃってた先生です。
先生はその道ではかなりの権威で、
今、わたしがその先生にお世話になってること自体が不思議なんですけど、
これも出会い、
導きと感じています。
わたしは20代半ばで原因不明の胸水のため、
入院を余儀なくされた経験があります。
地方の大きめの総合病院で様々な検査を受けましたが、
結局原因がわからず、
友人のドクターの助けで、
さらにその地方で最大級の病院に転院。
やはり原因がわからず、
状態が悪かったので、
「死」を意識したこともありました。
しかしその後、結局なんの処置もせぬままだったのに、
3ヶ月の入院を経て、胸水が自然に減っていき、
経過観察をするということで退院。
しかしまた5年後に発覚。
再発というより、ずっとその病気は継続していたんでしょうね。
今度は数ヶ月に渡る入院になってしまいました。
その時に、同じその大病院で病名が確定したのですが、
20代の一番いい時期、
それまで「元気印」だけが取り柄だったわたしは、
結局その病気に翻弄され続けました。
結婚をし関東に来て、
夫が探してくれた病院に今の先生がおられました。
最初の頃は、若いお医者さんに見てもらってたのですが、
途中から今の先生に代わりました。
先生に出会った頃には、病気も落ち着いており、
先生はそんなに心配はされてなかったので、
徐々に先生に診てもらう機会は減っていきました。
しかし、その後、今度は心臓の方が思わしくなくて、
再度先生にきちんと見ていただくようになったのです。
ただ、
先生の凄さは、
あのテレビ番組では十分語られてるとは思えませんでした。
これまでもブログに少し書いていたのですが、
先生の凄さは「共感性」だと感じています。
えらい先生だけれど、偉そうにしない。
最近もわたしが心臓の不調でとても苦しんでいる時、
「○○さん、それは辛かったでしょう。よく我慢しましたね〜」
と、
わたしの顔をじっと見て言ってくださった言葉を決して忘れません。
周囲の人々には、当然わたしの大変さはわかりません。
見た目が元気そうだから仕方がないのですが、
「体が辛いから」と自分からいうのもはばかられ、
あまり周りに言ってなかったこともあって、
「付き合いが悪い」と言われちゃったり、
「気のせいなんじゃない?」と言われちゃったり。
「病気の大変さを誰もわかってくれない」と、
一人ドツボにハマってしまってた時だったんです。
先生の言葉に、涙が溢れました。
そして、心臓の鼓動がふっと普通に戻ったかのような感覚もありました。
わかっていてくれる先生がいるというのは、
何よりの支えでした。
また、わたしの状態がすごく悪く、検査でよくない結果が出た時に、
けろっとして「元気だった」というわたしに向かって
「○○さん、幸せに暮らしてたんだね〜」と目をパチクリさせながらも、
柔らかい口調で、ちょっとコミカルに言われて、
こっちも思わず吹き出したこともありました。
大変な状態であっても、ユーモアは忘れない先生でもありました。
お医者さん、腕のいい方がいいのは当たり前ですけど、
何よりその方がお医者さんに向いてるのか向いてないかは、
患者の気持ちに寄り添えるかどうかではないかと思います。
特に長く病気と付き合っていかないといけない患者さんにとっては、
何より大事なことかなと思うからです。
私もどれほど先生の言葉に救われて来たでしょうか。
元気であるというのは一番いいことですが、
病を持ってることを悔やむことはしない。
病気をいくつか抱えていて、
不便もたくさんあっても、
その病気となんとかうまく付き合っていきながら、
自分が無理をせずできる範囲で、
社会に貢献し、
最大限の楽しみを持って生きる。
これは長年、いろんな病気と付き合って来たわたしのモットーです。
テレビ画面に先生を見ながら、
我が身にかつて起こったいろんなことを振り返り、
今こうやってなんとか普通に生活できていることを心から感謝しました。
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