どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

作詞でもしてみようか② 『かあさんヤギの歌』

2012-05-04 02:22:34 | 音楽
     (作詞でもしてみようか)②    ぼくの家族は東京下町の住民だったが、線路わきに避難道路をつくるからと強制疎開させられ、汽車で二時間ほどの農村に移り住むことになった。  父の仕事は国鉄の職員であったが、K駅の助役を最後に退職し、遠い親戚を頼って家族をその地に連れてきたのである。  春まだきのある一日、最寄り駅から二里ほどの道のりを、家財道具を積んだ牛車とともにぼくらは疎開先に向 . . . 本文を読む
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