どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

(超短編シリーズ)108 『奇妙な夢』

2015-02-24 01:36:34 | 短編小説
    ぼくの部屋は四方の壁にモノが積み上げられていた。 婆やと隣の部屋にいたのだが、誰かが忍びこんでゴソゴソやっている気配がする。 覗きに行くと天井に近い収納棚の蓋が三分の一ぐらい開いていて、いましもそこへ人間がもぐりこもうとしている。 ぼくはその瞬間を目にしたのだが、立ちくらみがした途端に今見た光景が本当のことかどうなのかわからなくなってしまった。  そこで、何が起こっ . . . 本文を読む
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