どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

(超短編シリーズ)118 『夢しぐれ』

2016-11-21 02:35:08 | 短編小説
   私の仕事は、会社まわりの営業マンである。   売り込みは思い通りに行かず、それでも部長相手に粘っていたが、一息入れるために社屋内の売店のようなところに立ち寄った。  そこで目に付いた揚げ物を買って食べていると、急にお腹が痛くなった。  おかしいなと思いながらトイレを借りて用を足そうとするのだが、便器の蓋を上げると黒い汚れが点々と飛び散っていてすぐには腰を下ろせない . . . 本文を読む
コメント (2)