どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

思い出の連載小説『折れたブレード』(14〉 あと1回で最終

2023-11-29 00:01:01 | 連載小説
     (アサリの味噌汁)    正孝は、滝口に連絡するつもりが、間違って艶子の電話番号を押していることに気づいた。  どういうことだろうと、自分のとった行動を訝しむ。  選りに選って、なぜ艶子の電話に?  すでに、この世に存在しない女性の持ち物。  警察に押収され、現在どこにあるかもわからないケータイが、意思を持ったかのように呼ぶのだろうか。  正孝は、艶子が何かを訴え . . . 本文を読む
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