どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

思い出の連載小説『折れたブレード』(3)

2023-11-08 01:15:00 | 連載小説
     (風車の仕掛け)    正孝は閉館間際の市民会館に駆けつけ、広報担当の職員に過去の公演について情報を求めた。 「公演の全てですか」  職員はシャツの袖をたくしあげて、困惑したように正孝を見た。 「いや、何年か前に江戸手妻の出し物があったかどうか、それを知りたいのですが」 「ああ、それなら覚えていますよ。配布したパンフレットがファイルされていると思いますが」 . . . 本文を読む
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