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どうぶつ番外物語

手垢のつかないコトバと切り口で展開する短編小説、ポエム、コラム等を中心にブログ開設20年目を疾走中。

どうぶつ・ティータイム(215) 『秋の気配とリスの訪問』

2018-09-17 00:11:46 | エッセイ

 

   

 

 <秋ナスは嫁に食わすな>・・・・その秋ナスを2本植えてみた。

 ぼちぼちと紫色の花をつけ始めたから、10月には収穫できるのではないかと期待している。

 近所のおばあちゃんに、秋のナスは花が一つも無駄にならないとも聞いた。

 これはかなり新鮮な耳学問だった。

 

 ところで、ほかの畑を見ると、もう大きなナスがぶら下がっている。

 花が無駄なく実をつけて、次々と収穫できそうな雰囲気だ。

 当方の一周遅れは情けないが、キュウリとトマトに気を取られていて、スタートが遅かったのだから仕方がない。

 

   

 

 お世話になったトマトの様子だが、秋の気配が色濃くなってもまだ花をつけている。

 ただ、しばらく様子を見てみたが一向に実をつけそうにない。

 これはそろそろ撤収の時期なのかと、4メートルほど腕を広げた枝を植木ばさみでプチプチ切り落としにかかった。

 

 ところが、その枝の一部になんと青虫がへばりついているではないか。

 まるでサヤエンドウのように見えたので、うっかり触ったらゴムのような感触だった。

 よくは知らないが、やがて蝶々に変身するのかもしれない。〈昆虫図鑑で見ると、スズメガの仲間のようだ)

 えらいものを見つけてしまったものだから、それ以上の枝切りは中止せざるを得なかった。

 

   

 

 季節の変わり目には、いろいろのことが起こるものだ。

 自然界にも、小さな変化が日々表れている。

 その一つが、思いがけないリスの訪問だった。

 裏の雑木林で枝をチョロチョロわたるのを何度か見かけたことがあったが、キウイを狙って無断訪問をしてくるとは思いもしなかった。

 まだ熟れていない果実を、待ちきれずにかじるのだ。

 連日2個ぐらい落ちているので、たぶん1,2匹だと思うが、このまま手をこまねいていると大半をやられそうだ。

 

 そこで、先日までカラス対策に効果のあった風車を5基すべて移動して、リスにも効くかどうか試してみた。

 しかし、訪問は毎日のように続き、ほかの手段を考えるしかないようだ。

 とはいえ、夜やってくるのか昼間なのかもはっきりしない。

 めぼしいところへ<人感ソーラー防犯灯>をつけてみたが、おちょくるように食い散らかし行為はやまなかった。

 

 こりゃ、お手上げだな。

 半ばあきらめていたが、最後のあがきで防鳥網を6枚、侵入が疑われる個所に張り巡らした。

 すると的中したのか、訪問がやんだみたいで、いまのところ落果は見られない。

 ただ、別の進入路を探してやってくる可能性はかなりある。

 リスとの知恵比べは、まだまだ続きそうだ。

 

     (おわり)

 

 

 

 

 

 

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