いよいよリスボン最後の一日である。朝から国立古美術館に行く。平日なので、ガ~ラガラで嬉しひ^^ 12世紀の建国以来のポルトガルの美術品を収容しております。ヨーロッパ絵画もなかなかでしたが、やはり大航海時代に交流を持ったインド、アフリカ、イスラム文化の品々が面白かった。また長崎を通じて集めた日本の美術品、南蛮屏風なども素晴らしかったですよ(^益^)b
そして~(^^)w きのう思わぬバスの間違いで見つけたレストランが近いので、そこまで歩いて行きました~^^
カウンターに座ると、調理をしている人たちが見られて楽しいですぞ。
ご覧下さい、これ、多分鯛w こんな巨大なの見たことありましぇ~ん(^益^;
きのう仔豚ちゃんがお寝んねをしていた場所に、生ハムがありましたので、少しばかり切ってもらいました。他の客にメロンを切っていたので、「生ハムをメロンの上にのっけてね♪」と注文^^ こっ このメロンがぁ!完熟で素晴らしい甘さ!ジューシィできめ細かい果肉、香りも芳醇で、ここまで旨いメロンは滅多にないぞ!塩が適度にきいた生ハムとぴったりのマリアージュでした~(^益^)b
ワインは、リスボンから南西のMouraという地域のHerdade dos Coteisという銘柄を試してみる。それなりのコクで悪くはなかったかな…。やはりドゥロとダオンだな^^
マゼラン不慮の最後をとげる ~マゼランと世界一周(11)
マゼランはフィリピンの地で幸福に浸っていたことだろう。一年前には南米で部下の反乱があり、海峡は見つからず、絶望的な気持ちで南極へ向っていた。それを乗り越えて太平洋に出たと思ったら、灼熱の大海原を飢えと闘いながら果てのない航海を続けてきたのである。こうなれば船いっぱいに香料を積み、すでによく知ったインド、アフリカを通ってスペインへ帰り、人類初の世界一周の成果を報告するのだ。
その前にすることがある。当地の支配者に「友好的に」近づき、こちらの力を見せつけて心服させ、通商の土台を作るのだ。いずれはスペインから強大な艦隊がやってきて、この地域全体を植民地にすることだろう。セブ島の人々は鉄の威力に驚き、それに対して柔らかい金を差し出して交換した。マゼラン一行は内心狂喜したに違いない。ここを今後の拠点にするため、この地の大酋長をこの地域全体の権力者にしておく必要があった。
そこでセブ島の向かいにある小さい島を懲らしめようということになった。この島の住民は昔からセブ島の王と対立していたのである。マゼランは自ら甲冑をつけ、征伐に向った。木の棒でできた槍をはね返し、鉄砲で撃ち殺せば一人で百人もの男たちを一蹴できることを見せつけてやろうとしたのだ。これでスペイン人にはむかおうなどと考える原住民は、今後ひとりもいなくなるに違いない。
襲撃が開始された。60人の重武装したスペイン人がこの小さな島に近づいた。しかし珊瑚礁があって船は浜辺に近づけなかった。しかたなく遠浅の海に甲冑をつけた兵隊が歩いて進むしかなかった。1500人の島民が槍を持って襲ってきた。しかし距離が遠く、鉄砲の弾は木製の盾を貫くことができなかった。島民たちは数にまかせて襲いかかり、甲冑に守られていない足を狙ってきた。もう退却するしかない。しかし遠浅の海に甲冑をつけた少人数である。何人かが殺されようが、死に物狂いで飛びかかってくる島民にかなわなかった。
哀れマゼランは、これだけ大きな偉業を達成しながら、取るに足らないと思われた小さな島の原住民に、よってたかって突き殺されてしまったのである。つまり彼は、世界一周して戻ることができなかったのです。。。