さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

会津若松の有名店「籠太」へ 3

2015年07月08日 | 東北シリーズ



さて時間は16:50頃。居酒屋に行くにはまだ明るい気もするが、会津若松一軒目の
居酒屋は人気店の「籠太」。満席で入れないこともあるらしく、17時の開店と同時に
入ってやろうと、こんな時間に歩いているわけです。この旅の目的が飲み屋巡り
だからなあ~。

市役所を通過中。立派な造りだねェ。おっと、中ではまだ仕事してるんだな^^;



さて到着。なんか敷居が高い雰囲気ですが、それほど値段が高いわけでもなく、
庶民的ないい感じの店ですよ。



まだ開店時なので、カウンターには誰もいませんでした。そんなに急ぐ必要も
なかったか?まあ混んでなくても飲むのが目的の旅なので、結局同じか…w



まずは名物の馬刺しです。メニューには「蹴飛ばし」と書いてあります。
大将が「わかりやすいでしょ。私が考えてつけたのですが、いまはいろんなところで
使われているみたいなんですよ」と笑っていました。

会津若松の馬刺しはご覧の通り赤身がメイン。熊本の霜降りと対照的です。でも
柔らかいぞ^^

こちらでは、にんにくと辛子の入った味噌をつけます。女将さんが「いっぱいつけると
辛すぎて大変なことになりますからね」とご注意。たしかに辛い^^;



酒は末廣酒造の大吟醸で、こちらの名前が入ったオリジナル。ワイングラスで
出てきます。なにせ香るんです。なのでグラスでクルクルすべきなのです。
フランスのワイン造りの連中に飲ませてみたいねェ。驚きの一杯。
これを読んでいるあなた、生きている間に一回は、ね。(^益^)b



これまた名物の「にしんの山椒づけ」。これがうーまーいー!
私はにしんも山椒も大好き。これに合う日本酒も大好きです。なので至福のひととき。
こちらの地方では、どの店もこれを作っています。どこも微妙な個性があって、
食べ歩きも楽しいですよ。でもね、この店の一品は、ひと味ちがいます。
どう違うかって… 上品かつ繊細。歯ごたえが絶妙で、素晴らしい完成度なのです。



次の酒は何にしようかとメニューを見ていたら、女将さんが「メニューにのっていない
ものも沢山ありますから」と言ってくれた。それなら、とお勧めを聞いてみると、
出てきたのがコレ。宮泉酒蔵の「寫楽(写楽)」。

なかなか手に入らないことが多いので、メニューにのせられないそうです。

さきほどの末廣さんの酒が「香り」なら、こちらは「コク」でした。実はさっきの
酒は香りが豊かすぎて、一気に飲むのがもったいない気がして、3分の1ほど残して
次の酒にいったのです。どちらも超一流ですが、方向性が違う。にしんの山椒漬けを
食べるのなら末廣、にんにく辛子味噌をつけた馬刺しならば、こちらの宮泉さんか。
だって馬刺しのにんにく味噌では、末廣の香りが消されてしまう。

あ~ん、交互に食べる至福のひととき。フランスなら魚料理にブルゴーニュ、肉料理に
ボルドーと順番に賞味するでしょうが、カウンターでひとり、このふたつの組み合わせを
順番に繰り返すってのも最高ですぜ。



肉、魚と順番に食べたので、野菜も食べたくなった。うしろに見えるは郷土料理の
「こづゆ」。帆立の貝柱などでとった出汁に、里芋などを中心にした野菜の煮物。
小さく切ってあるので、飲みながらちびちびと食べられてイイ。

「こづゆ」って何ですか?と女将さんに聞いたら、グラビア雑誌を出してきて、
「これですよ」と写真を見せてくれたのです。見開きの写真などを使って、この店が
大きく取り上げられていたのです。



「こづゆ」は良い〆の一品になりました。ひとりカウンターで「うまい、うまい」と
飲んで食っていると、ちょっとペースが速くなりがち。5時からスタートしてビール、
日本酒と続けざまに飲んだので、少々酔っ払ってしまい、次の店を考えて出ることに
しました。

まだ6時20分。。。


明るいってばよwww