千里山キリスト教会の阪急線路側からのアクセスは、普段通る人も余り見られないこの石段を昇ることになります。夜間は鉄柵扉が閉じられていますが、日中はいつも開いており誰でも教会を訪れることができるようになっています。時折り行われている千里山の街巡りコースには、この教会の礼拝堂が必ず含まれていますので、その時には住民や市民の皆さんもこの石段を通られます。
キリスト教会に限らず広く宗教施設というものは、訪れてくる人達に対して開かれたものとなっています。人生の悩みや問題を抱えて訪れる人を、先ず無条件で迎え入れることから始まるものなのでしょう。石段をゆっくり昇りながら見上げると、尖塔の十字架が少しずつ見え始めるのも、素晴らしく象徴的な設計だと思います。ちなみにクリスマスの季節には、シンプルですが美しく大きなツリーが、石段を昇り切った広場の中央に暖かく飾られています。