僕の住むマンションも少子高齢化の例に漏れず、外で遊ぶ子供の声が年々減っているように思います。引っ越してきた6.7年前にはもっと騒がしくて、暗くなるまで建物の周りに屯して駆け回る子供達に、しばらく仕事に集中できず戸惑った記憶があります。
先日砂場の前に花畑を作った女の子3人組が、僕の部屋の前の螺旋階段の踊り場で、今度は何か虫かごを覗き込んでいましたので、興味を押さえられずに声を掛けてみました。おが屑の中に息も絶えだえになった雌のクワガタがいます。
「車に轢かれてたの‥‥」
「もう駄目みたいやネ」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「まぁ、もう少しこのままにして置いてあげたら‥‥」
僕は前言を取り繕うように言って部屋に戻り、先ほど出掛けた時に買っておいたカット・パイナップルのパックに爪楊枝を3本添えてあげました。
「向こうの森の中に居るんじゃない?」
「ホント!?」
もうすぐ七夕飾りの竹を貰いに“トトロの森”の中に入るから、ハチミツを幹に塗ってきてあげようと約束しました。さて、この仲良し3人組が今年の七夕の短冊に、どのような可愛い夢を書いてくれるのか楽しみです。
先日砂場の前に花畑を作った女の子3人組が、僕の部屋の前の螺旋階段の踊り場で、今度は何か虫かごを覗き込んでいましたので、興味を押さえられずに声を掛けてみました。おが屑の中に息も絶えだえになった雌のクワガタがいます。
「車に轢かれてたの‥‥」
「もう駄目みたいやネ」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「まぁ、もう少しこのままにして置いてあげたら‥‥」
僕は前言を取り繕うように言って部屋に戻り、先ほど出掛けた時に買っておいたカット・パイナップルのパックに爪楊枝を3本添えてあげました。
「向こうの森の中に居るんじゃない?」
「ホント!?」
もうすぐ七夕飾りの竹を貰いに“トトロの森”の中に入るから、ハチミツを幹に塗ってきてあげようと約束しました。さて、この仲良し3人組が今年の七夕の短冊に、どのような可愛い夢を書いてくれるのか楽しみです。