「この前、千里山商栄会の主催でそこの自治会館で、桂雀々さんと紅雀さんが落語会をされたんですよ。」
「そうですか。近くにお住まいですよね、これから雀々師匠のところへ稽古を付けて貰いに伺うんです。」
上方落語噺の伝承はそのようにして、直接の弟子だけに限らずに、習いたい噺の得意な師匠に稽古を付けて貰えるもののようです。相撲界の出稽古のように業界全体で上方落語の世界を守り、活性化していこうというシステムが昔から自然と行われてきたのでしょうか。
「『ウィークリー吹田』の新しい司会のお二人も、もうすっかり馴染んでこられていますね。千里山も良く採り上げて頂いてます。」
「そうですか、懐かしいです‥‥。」
その後、染太さんがネタ帳ノートのようなものを広げられたので、最後にブログ用の写真を撮らせて頂いてから、余り邪魔にならないように僕は早々にお店を出ました。