夏になると太陽の光を浴びて木々の葉も濃くなるように思われますが、わずかに残された土の上にも雑草たちが鬱蒼とした姿で生命力を誇示するように感じられます。中でもこの針のように細い花穂を付けた稲科の雑草(メヒシバ)は、千里山でも側溝の割れ目などの逆境を始めとして至るところに蔓延っています。
僕は30才前後に長期入院したことがあり、その時に禁煙しなければならず口寂しい理由からか、ちょうどその頃に茂っていたこの雑草の茎を“木枯らし紋次郎”風に咥えるようになりました。それ以来この季節には必ずこの癖は変わらずに復活してきます。ちなみに芥川龍之介の肖像写真もこの草を咥えているように想うのですが‥‥。
さてこの雑草にまつわる小学校の想い出ですが、この草の頭の部分を結んだものを、相互に差し込み両側に引き合って、頭が切れてしまった方が負けという簡単な勝負(草相撲と言ったかな)があり、僕は連戦連勝の秘策を持っていたのです。この季節の勝負事はジャンケンではなくこの草相撲でしたので随分得をしました。その秘密はメヒシバに混じって少なく生えている、とても良く似たオヒシバの茎を皆に内緒で使っていたからでした。オヒシバの茎は全体にやや太く踏みつけにも強いのです。純真であるべき子供時代にズルをしたわけですが、同級生がそれに何時までも気付かないのを良いことに、バレルまで何年間も自分だけが見付けたこの特権を行使し続けました。今はそんな遊びは無くなってしまっているのか分かりませんが、マンションの親しい子供達にも夏休みの遊びとして教えてあげましょうか(その秘策とともに‥‥)。
僕は30才前後に長期入院したことがあり、その時に禁煙しなければならず口寂しい理由からか、ちょうどその頃に茂っていたこの雑草の茎を“木枯らし紋次郎”風に咥えるようになりました。それ以来この季節には必ずこの癖は変わらずに復活してきます。ちなみに芥川龍之介の肖像写真もこの草を咥えているように想うのですが‥‥。
さてこの雑草にまつわる小学校の想い出ですが、この草の頭の部分を結んだものを、相互に差し込み両側に引き合って、頭が切れてしまった方が負けという簡単な勝負(草相撲と言ったかな)があり、僕は連戦連勝の秘策を持っていたのです。この季節の勝負事はジャンケンではなくこの草相撲でしたので随分得をしました。その秘密はメヒシバに混じって少なく生えている、とても良く似たオヒシバの茎を皆に内緒で使っていたからでした。オヒシバの茎は全体にやや太く踏みつけにも強いのです。純真であるべき子供時代にズルをしたわけですが、同級生がそれに何時までも気付かないのを良いことに、バレルまで何年間も自分だけが見付けたこの特権を行使し続けました。今はそんな遊びは無くなってしまっているのか分かりませんが、マンションの親しい子供達にも夏休みの遊びとして教えてあげましょうか(その秘策とともに‥‥)。