世界で公開されている経済の数値データに基づき、日本のデフレ・スパイラルの原因を多面的に分析し、圧倒的な著書出版数によってその混沌からの脱却と、日本経済の新たな成長への道筋を提言して大活躍の三橋貴明さんが書かれた経済・政治小説です。
金融危機の渦中にある欧米でも最近ようやく大きな潮流となってきつつありますが、緊縮財政や増税といった一連のいわゆるデフレ促進政策を、20年も続くこのデフレ状勢下に公約違反を押してまで、また財務省のシナリオに乗って無責任に断行しようとしている、民主党政府や同じ穴の野党に反対するより大きな国民の声として、確りとデフレ脱却への“ジャパン・コンセンサス”を作っていこうとしています。
80年ほど以前の大正バブル崩壊から昭和デフレ不況(そして世界恐慌)の時代が、現代の日本や世界経済の状況に酷似していることは様々なメディアでも言われているところです。後に太平洋戦争へと突き進んでいくことになる激動の時代のただ中で、古くは日露戦争の戦費調達のための公債募集で功を為し、そして内閣総理大臣また幾度も大蔵大臣として経済的に日本の窮地を“懸命に”救ってきた高橋是清にスポットを当て、ひょんな事から総理大臣に祭り上げられたヒロインが、タイムスリップによりその薫陶を受けてデフレ政策を断行し現代の日本を救うという物語です。
小説の中でも数値データやグラフが使われているので、馴染みの少ないマクロ経済に関する内容なども分かりやすくなっています。以前に石ノ森章太郎さんが流行らせた経済マンガと同じように、小説の形を借りた親しみやすい経済評論ということなのですが、登場人物のキャラクターも面白く設定されてモデルを想像しながら読んでいくと結構楽しめました。
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三橋貴明 | |
小学館 |
☆ デフレ・スパイラルと長年それを放置してきた日本銀行(BJ : Bank of Japan 公式にはBOJですが)をテーマに制作しました。インフレファイターと言われる日銀ですが、ある時にはデフレンジャー(Deflation+Ranger)という自覚も持って、広く国民のために機能して貰いたいと想います。ぜひ一度ご試聴(YouTube)下さい!
![]() | デフレンジャーBJ |
コバタイサオ : 歌詞 | |
LIP-FLY |