千里山ブラウズ

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テレビの独善

2012-07-02 22:00:01 | Weblog

 著者の和田秀樹さんは脳・精神科医師の立場から、また偏差値最難関と言われる灘高と東大医学部出身ということからか受験指南書など、ベストセラー作家としてテレビ・コメンテーターやメディアでも引っ張りだこで良く知られた方です。
 ‥‥というか、良く見る方でした。そう言われればこの本のプロローグに書かれていたように、最近めっきり顔を見る機会が減っていたように想われます。これ以前に出版したテレビ批判の第1弾の『テレビの大罪』により、出版社自体にまで圧力が掛かったように感じているようです。
 内容は先ず、アルコールやパチンコまたインターネット・ゲームなどに潜む、依存症への危険性とそこからの脱却を困難とさせるコマーシャルへの無規制の現状が、海外先進国やWHOなどの国際機関のガイドライン無視という異常性とともに挙げられています。そしてコマーシャルの発注元である酒造飲料業界やギャンブル業界また通信ネット業界の経済的依存と支配構造を指摘していきます。
 テレビ批判は次第にその範囲も広がり、国民の共有財産である電波をほとんタダ同然の利用料で使いながら、民間企業の2~3倍の平均年収を自らは貪る中で、公務員の給料の高さを民衆の立場(?)から批判する自己欺瞞や、政治などで国民の意識を誘導・操作していく興味深いテレビの実態と、国家そして国民に及ぼす負の影響にまで及んでいきます。テレビ自身の問題を批判するテレビは無いというのが根本原因でしょうか。
 そこまで批判の内容が及ぶとすれば、デフレ脱却を掲げる経済評論家の三橋貴明さんや苫米地英人さんなどの、マスコミ・メディア関連(テレビだけでなく新聞の独善も追求)の本を合わせて読まれることもお薦めします。

 テレビに破壊される脳
 和田秀樹
 徳間書店

 テレビの大罪 (新潮新書)
 和田秀樹
 新潮社

 マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~
 三橋貴明
 扶桑社

 メディアの大罪
 三橋貴明
 PHP研究所

 「テレビ政治」の内幕
 三橋貴明、八木秀次
 PHP研究所

 テレビは見てはいけない (PHP新書)
 苫米地英人
 PHP研究所

 電通 洗脳広告代理店
 苫米地英人
 サイゾー

☆ デフレ・スパイラルと長年それを放置してきた日本銀行(BJ : Bank of Japan 公式にはBOJですが)をテーマに制作しました。インフレファイターと言われる日銀ですが、ある時にはデフレンジャー(Deflation+Ranger)という自覚も持って、広く国民のために機能して貰いたいと想います。ぜひ一度ご試聴(YouTube)下さい!

 デフレンジャーBJ
 コバタイサオ : 歌詞
 LIP-FLY