神戸など山林が住宅地の近くに隣接している街や郊外の新興住宅地に、イノシシや時にはクマなど野生の動物が現れて被害が出ています。富士山麓にシカが増殖して牧草を食べ尽くし酪農家を困らせているというニュースもありました。
先日、ちょうど季節的にスズメバチの活動が活発になっており、子供達が集団で襲われたり老人が100カ所以上も刺され亡くなられました。
解説ではスズメバチの中でもキイロスズメバチが人の暮らしのエリアに主に侵入してくる種類のようです。以前は山林と街や住宅地の間には里山という緩衝地帯が広がり、住宅地の住民が直接被害に遭うということは少なかったのですが、里山が放置されたり逆に新興住宅地として開発され、人の暮らしが山林に近づくケースが増えたことが原因と言われています。
実はキイロスズメバチの天敵はより大型のオオスズメバチなのですが、人の暮らしに隣接したエリアではオオスズメバチは居なくて、キイロスズメバチは安心して我がもの顔で増殖できるということでした。
ハチの巣を見付けたら先ずは駆除してもらうことが大切ですが、パニックになって激しく動くと人が攻撃してくると警戒し刺されるのでじっと動かない(難しいかも)ことや、身体を出来るだけ低くすること、そして(天敵のクマに似た)黒い色を襲いやすいことが分かっているので、服装や帽子を被るなどが被害防止には効果的ということです。