千里山ブラウズ

SENRIYAMA BROWSE 千里山の商店街や街並みを散策しながら、素敵な人やお店そして風景と出会えれば‥‥

『J-POPメタル斬り』

2008-08-16 15:30:00 | 作詞・作曲

 千里山・佐井寺図書館(通称:ちさと図書館)には多くの雑誌や新聞の閲覧スペースがあり、僕はそのうちの情報雑誌を何冊か愛読していると先日書きましたが、今日は『日経エンターテイメント!』というテレビ番組やCM・映画のこと、そして芸能・イベント関連の情報が載っている月刊誌の名物コーナーからご紹介します。
 この『J-POPメタル斬り』では日本大好きな有名ギタリストのマーティー・フリードマンが、日本のポピュラーソング(演歌や歌謡曲にも明るい)の魅力や特徴を、そのインターナショナル(洋楽的)な素養から面白く解説しています。彼は昨年の紅白歌合戦のオープニングでギター演奏を披露したり、以前に世良公則が弾き語りをする番組で素晴らしいセッションをしていました。
 今回のテーマは曲の構成について、いわゆる“Dメロ”が鍵を握っているという興味深い指摘です。このところ再浮上しつつある安室奈美恵の新曲『Do Me More』や、ミスチルの北京オリンピック応援歌(NHK)『Gift』の曲の豪華さの一つには、このDメロの冒険的な成功に因るところが大きいと言われています。実は僕も現在ある外国のギターソロに詞を付けているのですが(明日完成アップの予定)、この原曲もそう言えばDメロ展開(今回僕は間奏として使う積もりです)の後で印象的なサビを繰り返して終わる構成になっており、確かにそのDメロのお陰で美しいメロディーや最後のサビが立体的に引き立っているように思います。
 後半ではそのような構成の対極にあるシンプルなポップソングのお手本として、青山テルマの新曲『何度も』を採り上げています。AメロとBメロの橋を渡ってまたサビ(Cメロ)に戻っていく教科書的な展開を完璧なポップソングだと評価しています。僕も懐かしくて衒いのない良い曲だなと思っていました。

何度も
青山テルマ,Yoshiyasu Ichikawa,Miwa Yoshida,etc.
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GIFT
Mr.Children,桜井和寿,小林武史
トイズファクトリー
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手づくり紙芝居講座

2008-08-15 19:07:36 | 千里山INFO

 先日「公民館だより」を更新するために千三地区の公民館下の急峻な“地獄坂”を炎天下に上った話を書きましたが、その千三地区「公民館だより」にもありますように、そこで9月13日・10月4日の予定で「手づくり紙芝居講座」が開かれます。
 生まれも育ちもずっと千里山にお住まいで、イベントなどでは必ずオリジナルの紙芝居で子供達を楽しませて下さっている田中孝和(通称:ひげおやじ)さんから、そのお知らせメールが「千里山.NET」に寄せられましたのでご紹介します。
 未舗装の道路脇や空き地で胸躍らせて見た冒険ものやメルヘン紙芝居の光景は、僕らの世代には今でも懐かしくありありと蘇ってきます。夏休みの課題に近隣の子供会の全員で紙芝居を作り学内コンクールに参加したこともありました。自由にアイデアや意見を出し合ってストーリー展開を作っていけるのは、学年を超えた子供達の交流もできとても楽しかった想い出です。 
 今や伝統文化となってしまっている紙芝居ですが、その自作オリジナルを口演することを通して、子供達の秘められた能力に気づき伸ばせるということで、田中さんはその活動の一つとして小学校などでも手づくり講座を続けてこられています。20名(組)の先着順のようですので、興味のある方(大人・学生・親子)は早めのご連絡をよろしくお願いします。

告知チラシ(全面)

シティライフ紙に掲載

2008-08-14 21:17:42 | 千里山INFO

 まだ少し先ですが9月28日(日)午後2時から4時まで(会場1時半)駅前の千里寺の講堂で、第2回目の上方落語寄席『ちさと亭』が開催されます。
 出演は昨年に引き続いて関西大学落研OBの、団塊の世代の方達を中心に活動をされている「グループいっせき」さんです。昨年は初めての試みで吹田ケーブルテレビやサンテレビの取材放送が行われるなど話題も満載で、主催の千里山まちづくり協議会にとっても嬉しい盛況ぶりでした。あいにくの厳しい残暑の中ではありましたが、100名余りの住民や近隣からの落語好きの方達が講堂に集い楽しんで下さいました。
 今年は広報も早めに積極的にということで、北摂の情報を幅広く提供されているシティライフの無料告知欄に掲載して頂こうと連絡をしましたところ、9月発行紙に少し大きく採り上げて下さることになりました。担当者に昨年の参考写真などを送らせて頂いたところです。どのような記事になるのか楽しみにしていますが、9月発行紙が届き次第またご紹介したいと思っています。一時の手づくりの笑いに皆さんもぜひ千里山にお越し下さい。

告知チラシ(全面) (演目内容などは当日少し変わる場合がございます)

【追記】シティーライフ(9月1日号・P25)に掲載された告知記事です。

『ぷらっと沿線紀行』

2008-08-13 15:24:02 | 千里山INFO

 朝日新聞夕刊で『ぷらっと沿線紀行』という大型企画がありまして、今月30日掲載予定の回は阪急千里線を特集する予定で、昨日僕にも取材をしたいと申し入れがあり「千里山.NET」のことなどで協力をさせて頂きました。
 今回の記事を担当される社会部M記者ご自身も千里山竹園町にお住まいで、夕方から僕の自宅兼事務所にお越し頂き楽しくお話をしました。千里線を採り上げるということでM記者が担当されることになり、2年前から住み始めてお子さんももう直ぐ生まれるというこの機会に、千里山の街のことをじっくり知ることもできるし、思い入れを込めて頑張りたいと仰っていました。
 同行のTカメラマンが写真を撮られるのにもご案内させて頂きましたが、阪急電車が少し写り込んだ風景が得られるアングルを探すのに苦労をされていました。第一噴水から駅を見通す先に文化踏切が小さく覗けるアングルがあり、夜の中で浮かび上がる美しい噴水を捉えた試し撮り写真をパソコン上で見せて頂きましたが、昨日は残念ながら噴水の水が止められており、後日確認を取るということになりました(その後の吹田市公園課への問い合わせでは、水が出るのは夕方6時までのようです)。また駅前に聳え立つ「アルス千里山西」の屋上からのパノラマも提案させて頂きましたが、これは採用されるかどうかは分かりません。
 その他の色んな方のお話もお聞きしたいということで、僕の分かる範囲でM記者にご紹介をさせて頂きました。昨年関西大学の博物館で開催された「千里山大正ロマン」の展示をされた学生さん(当時)にも大変興味を持たれているようでした。何にしても千里山という街がそのように大きく関西一円に紹介して頂ける良い機会だと思いますので、この企画記事にできる限りご協力できればと思っています。

宇宙の話題

2008-08-12 19:33:18 | 満天の星

 今日は最近宇宙関連で話題になったことを2.3書きます。
 先ずは2008年8月1日北京時間午後6時から午後7時ごろにかけて、中国の新疆ウイグル自治区を中心とした地域で観測された、皆既日食の画像報告がいろいろと掲載されています。オーロラと共に日食は一般の人々にも人気で、最近では観望ツアーも大々的に組まれるほどポピュラーになっています。現象が広大・厳粛でダイナミック&ロマンチックでもあり、新婚旅行に振り向けて見に行くカップルも多いと何かの記事で読みました。今回でも太陽の光が1カ所だけ漏れ出て輝くダイヤモンドリングと呼ばれる現象が確認され、見応えのあるものだったということが数々の写真報告にも伺えます。
 そして最近また探査機による水の存在の報告や、異形の衛星フォボスの鮮明写真の公開など、火星を巡る話題がテレビなどでも相次いでいます。フォボスは球体が多い他の衛星とは違い自然の岩塊のような歪な形をしておりとても印象的な衛星ですが、その成り立ちは形もよく似ている小惑星がある時に火星の引力に捉えられたものと考えられているようです。美しい球体をしている天体や宇宙が、ともすれば自分に余り関係のない別世界と感じられることもありますが、フォボスの異形は妙にリアルな身近な存在として迫るものを感じます。
 そして毎年お盆に見られるのが恒例のペルセウス座流星群ということで、今年は今日12日がその極大日となっており30分に一度くらいの頻度で大きな流れ星が見られると思いますので、帰省地やリゾート旅行先などで冷たい飲み物を用意してゆったりと星空を見上げてみるのも良いと思います(願い事を用意して)。

※ 『夏空、流れ星』という小文を以前ブログに書きました。

林家染太さんを見掛けました

2008-08-11 21:59:36 | 千里山人(ちさとのやまひと)

 今日のお昼過ぎにカフェでゆっくりしているところへ、落語家の林家染太さんが斜め向かいの席に座られたので、取りあえず気軽に声をお掛けしました。僕は喫茶店のゴーシュでのケーブルTVのロケで、司会をされていた染太さんに一度握手をして貰っただけでしたが、見知らぬ僕に変わらぬ満面の笑顔で応えて下さいました。
「この前、千里山商栄会の主催でそこの自治会館で、桂雀々さんと紅雀さんが落語会をされたんですよ。」
「そうですか。近くにお住まいですよね、これから雀々師匠のところへ稽古を付けて貰いに伺うんです。」
 上方落語噺の伝承はそのようにして、直接の弟子だけに限らずに、習いたい噺の得意な師匠に稽古を付けて貰えるもののようです。相撲界の出稽古のように業界全体で上方落語の世界を守り、活性化していこうというシステムが昔から自然と行われてきたのでしょうか。
 「『ウィークリー吹田』の新しい司会のお二人も、もうすっかり馴染んでこられていますね。千里山も良く採り上げて頂いてます。」
「そうですか、懐かしいです‥‥。」
 その後、染太さんがネタ帳ノートのようなものを広げられたので、最後にブログ用の写真を撮らせて頂いてから、余り邪魔にならないように僕は早々にお店を出ました。

千三地区の地獄坂

2008-08-10 20:55:29 | 千里山ウォーカー

 今日はお昼前に「公民館便り」や「千里山交番だより」の月例の更新のために、それぞれの地域公民館へ資料を取りに炎天下を徒歩で出掛けました。住んでいる千二地区の公民館は別にして、新田地区公民館はジャスコで買い物をする用事のついでに立ち寄れます。
 そして最も離れたところにある千三地区公民館の公民館だよりは、実は住民のMさんが隣接した保育園にお子さんを送り迎えする時に立ち寄り、画廊喫茶「ル・パルク」さんに届けて下さっているのですが、8月はお店がお休みになっていて中継ができないので自分で取りに行ったのです。
 千二地区公民館に先に立ち寄りそれから千三地区公民館の方へのルートで回ってしまい、しまったと気付いたのが後の祭りで有名な地獄坂を登る羽目になってしまいました。黒いレースの日傘をさした若い女性の後をゆっくりと歩いていると、黄色いTシャツに野球帽の男の子が元気いっぱいに追い抜いていきました。僕はクラッと目眩がする思いで、真夏の坂を駆け上がる男の子と黒く聳え立つ給水塔に向けて携帯シャッターを押しました。
 資料を受け取り坂を下っていると、登ってくる年配のご婦人が途中で休んでおられます。「暑いですね」と思わず声を掛けながらすれ違いました。毎日この坂を上り下りされている住民の皆さんはもう慣れておられるのでしょうか。千里山は坂と石段の街と言われますが‥‥。

ある懇親会に思う

2008-08-09 16:48:24 | Weblog

 昨夜大阪の深江の中華料理店で仕事上のミーティング後の懇親会が開かれ、和気藹々の楽しい中にも一つのプロジェクトを進める仲間意識が感じられる楽しい宴になりました。フリーのデザイナーの僕としてはこのような機会は少なく、余り経験できないものなのでとても新鮮な刺激も一緒に味わえました。
 最近のものづくりはいろんな会社や立場の違う人達が関わる中で進められていくものですが、ややもすると自分の担当する部分だけに関心が留まり、相互に連携するスタンスやモチベーションが築きにくいのが現実だと思います。
 しかしこのような懇親会を通じて、関わった会社やその担当者と同じテーブルを囲みお酒を酌み交わして、それぞれの“こだわり”や人となりに触れ合う機会ができると、プロジェクトを通じての同志一体感と自分の仕事へのプライドや責任感が刺激され自然に生まれてきます。それが明日への活力に繋がるのも再確認させて貰いました。
 折しもそのお店のコーナーでも北京オリンピックの開会式の中継放送が流され、時々目をやりますと想像していたよりも素晴らしい演出と盛り上がりを感じました。近代国家としての多くの問題を抱えながらも、一つのプロジェクトの成功を願う人民の意志が結集している結果だと思いました。

筆記具の進化系

2008-08-08 23:51:24 | Weblog

 スーパーの買い物帰りに時々千里山・佐井寺図書館の雑誌コーナーに立ち寄ることがあります。天文ガイドで今月の星空トピックを調べたり、日経トレンディーなどで流行や人気ランキングを確認したり、MacピープルでパソコンやiPhoneの記事を読んだりしています。
 他の趣味や関心のある方でも、例えば映画や小説・詩歌また経済・経営雑誌など、幅広い雑誌類がバックナンバーまで揃って閲覧できますので、拾い読みするにはとても重宝すると思います。時には本屋で拾い読みしてから、興味を持った記事を図書館でじっくり読むこともあります。今日は僕のチェックする雑誌モノマガジンの中から、偶然に2つの代表的な筆記具(シャープペンシルとボールペン)の話題が出ていましたのでご紹介します。
 それはユーザーからのクレームを解決することで新しい機能を付加したボールペンとシャープペンの2大筆記具の進化系です。僕はまだ鉛筆の雰囲気がお気に入りで普段のアイデア・スケッチを練る時には良く使っていますが、一般的には筆や鉛筆そして万年筆などはボールペン・シャープペン・サインペンに替わられてきているのでしょうか。そこで日常使用の中からのユーザー・クレームもよく寄せられるようです。
 写真のボールペンは、上端のノック部を押すと空気が圧縮されてインクを押し出すので、上向きに書いても擦れることが無く常に滑らかに字が書けるということです。動きが何かシャープペンのようなボールペンといった感じでしょうか。
 シャープペンの方は使用中に芯がクルクル回転して平均して擦り減っていく工夫がされており、いつも円錐状に尖った芯で一定の太さで書けるというスグレモノです。それぞれ小さなクレームへの真面目な取り組みの積み重ねで、限りなく進化を続けているこれらの商品を見ると、例えば行き詰まり感のある社会のいろんな問題なども、諦めずに答えを求め続けていく大切さを想います。

『晩嬢という生き方』

2008-08-07 16:50:07 | Weblog

 少子化や晩婚化が言われ始めて久しいですが、社会はますますそのような方向に向かっているように思われます。もっとも先日の人口統計では何年ぶりかで超微増に留まったというニュースもありました。働く女性や若いお母さんにとって、少しずつではあってもその環境が整いつつある証なのでしょうか。
 この本は大手広告代理店である博報堂の消費生活者を研究する部署が、その生活動向を探るべく実施したリサーチなどを裏付けとして、現在の30代前半(団塊ジュニア世代)から40代前半(バブル後期世代)にかけての働く未婚女性の生活意識や夢・不安など、多様な観点から分析を試みたものです。
 ただ著者も43才という晩嬢(ばんじょう)の一人であり、またエルラボという同世代の人達を集めたITネットワークを主催し、その交流や調査を通じてリアルな世代イメージを柔軟に把握しており、時折り行間に伺われる共感や同情が特に読んでいて面白く感じられました。
 自分の周りにも増えてきている一筋縄ではいかない晩嬢たちが淋しい本音を隠さず、一瞬でも可愛く感じられてしまうほど不思議に身近に思えてくる本です。

晩嬢という生き方
博報堂生活総合研究所
プレジデント社
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「Rua Feliz 2008 」参加募集

2008-08-06 23:57:19 | 千里山INFO

 フリーマーケットを中心とした小さな催しから始まって、今では音楽ライブや「よさこい」なども行われる街の総合イベントに拡がってきた、千里山平和カーニバル「Rua Feliz 2008 (幸せの街路)」の参加者募集の告知が自治会掲示板などに張られています。僕のところにも先日参加の募集書類が入った封筒が送られてきました。
 第2回開催の時には、第一噴水会場でブースを借りて、その年に開始した地域情報サイト「千里山.NET」の広報活動をさせて貰いました。そして昨年の第3回でも同じ会場で「みんなで発信! 千里山ブログ」の告知を致しました。ただ僕はその他の会場やイベントの取材・撮影でブースに居られることは少なくて、残念ですが想っていたほどの効果がでませんでした。でも参加してみてそれなりに交流を深められたことはとても良い経験でした。
 今年はマンションの有志の方達を募り、子供たちも含めてフリーマーケットに参加しても面白いのではないかと思っています。日頃から希薄になっている住民コミュニケーションの一つの形になるのかも知れません。
 Rua Feliz は昨年から実行委員会方式になり、ボランティアも含めた運営スタッフも募集されていますので、地域興しや住民交流などに興味をお持ちの方はご連絡下さい。暑い日々が続きますが11月9日(日)の本番目指し、実行委員会の皆さん今年もよろしく頑張って下さい!

告知チラシ(拡大)
※ 写真はブログ「Rua Feliz 2008 (幸せの街路)」から拝借しています。

『上質の大阪』

2008-08-05 21:33:23 | Weblog

 先日、梅田の紀伊国屋書店の前を通ると、入り口付近で『上質の大阪』という新刊雑誌のキャンペーンをしていました。表紙を見ると、朝日放送出身で現在東京に進出してキャスターとして活躍されている赤江珠緒さんが、大阪の街をバックに颯爽と写っており面白そうなので買ってみました。
 この種のやや“上質な”地域情報本は大阪はもちろんですが、少し広く関西や或いは逆に狭くして北摂などと多くの企画が出るようになりました。古くから歴史のある総合週刊雑誌などが売り上げを落とし経営が厳しくなっているという中で、25歳までの女性や中高年の旅行好きといったように、ターケットを絞った情報誌が乱立といえる程になっています。一周年も経たずに消えていくものも少なくないと思います。当たらなければ大きな損失が出ない内に撤退して、次の企画を追いかけるような割り切ったスタンスが出版社にあるのではないかと想われます。
 さてこの本ですが創刊号とあって「食」を中心としながらも、作家の中島らもなど文化人にスポットを当てたり、歴史のある逸品や街並みの紹介、また喜多俊之などクリエイターに見る大阪のモノづくりスピリッツ、というように多様なテーマを扱っています。ある意味では総花的に感じる編集になっていますが、創刊号ということでは仕方ない部分もあるでしょう。ただ興味が持てるのは、それぞれのテーマに対して「大阪」という切り口が横糸として編み込まれているということで、その辺りが企画の主旨として今後うまく展開できていけるかどうか、少し長い目で読ませて貰おうと思っています。

上質の大阪No,1 (エイムック 1562)
エイ出版社
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Birth

2008-08-04 23:49:10 | 作詞・作曲


Birth ─ 誕生 ─

果てしない闇の中で
生まれくる生命の声
僕らは未来を閉ざすのだろう
傷つけ合うのだろう

温もりを求めながら
憎しみを抱えていく
僕らはどうして大切な
自分さえ愛せなく
なるのだろう

言葉は届かないから
心は応えないから
見つめるその瞳
映していく
光と影の揺らめき

生まれくる時代は
悲しみに満たされても
凍てついた大地にも
野の花は咲いている


一人きり夢の中で
道標べ探して
僕らは彷徨う旅人だね
目覚める季も知らず

豊かさを求めながら
優しさを磨り減らせる
僕らはどうして友達の
痛みまで感じなく
なるのだろう

この手は届かないけど
心は応えないけど
青空に向かって
差し伸べよう
きっと何時かは触れ合う

偽りの世界に
わずかに残された
立ち尽くす草原に
そよ風は吹いている


僕らは生まれたから
生きているのではなくて
再び生まれるために
この今を生きている

僕らは生まれたから
生きているのではなくて
再び生まれるために
時には傷つき
微笑みとともに
この今を生きている

La La La La ‥‥‥


作詞・曲 : コバタイサオ
(c) 2008, Skyfull Stars

※ 僕らは生まれたから生きているのではなくて、生まれるために生きているのではないだろうか? イメージ・アート写真はシルクスクリーン版画サイト『SPACE & SPACE GALLERy』から拝借しています。

KKコンビ

2008-08-03 15:36:09 | Weblog

 昨日朝に高校野球夏の甲子園大会が開幕し、そのゲストとして春先に大リーグを引退した桑田投手が出演されているのを見たその夜に、今度は膝の大手術からリハビリを乗り越え一軍合流直前の清原選手からの覚悟の復帰会見がありました。解説者で親交のある川藤さんとのインタビューで、膝の補強金具を見たときには状況の深刻さに言葉が詰まりました。
 その会見でも話されていましたが、先日のニュースで清原選手の一軍復帰を応援するため、桑田投手がバッティング・ピッチャーを申し出て38球を投げたという友情に爽やかなものを感じていました。活きたピッチャーの球を投げてあげたいと、その目的を胸に秘めて引退後の6ヶ月間も、現役時代と同じような練習を続けてきた桑田投手も素晴らしく、二人にしか分からない心の交流があるのだと感じます。
 時代は一気に遡りますが、僕は徳島県の地元代表の池田高校“やまびこ打線”が早実の荒木投手を下した夏・春そして次の夏の三連覇を疑うことなくPL学園との準決勝をテレビで見ていました。終わってみれば池田高校の完敗で、主将でキャッチャーの江上選手が「もう一度(この試合を)やり直したい」と泣きながら四国放送のインタビューに応えていたのが忘れられません。それだけ池田ナインには信じられなく納得できない敗北と感じられたのでしょう。その後PL学園の実力はフロックでは無かったことが証明されることになるのですが、“KKコンビ”がセ・パ両リーグに分かれてプロになってからも、常に野球界の中心選手として活躍が続きました。
 ただ素人考えですが清原選手の肉体改造だけは失敗だったのではなかったかと思います。西武時代のスマートな身体でのしなやかなバッティングと、巨人時代の腕力を効かせた豪快なホームランを比較したとき、何か本来のプレー・タイルにも無理が出てきたように感じてしまい、それだけはとても残念に思いますが‥‥。

『阿久悠物語』

2008-08-02 23:16:26 | Weblog

 昨夜9時から日本テレビ50周年記念ドラマ『阿久悠物語』を見ました。先週の週末に予告番組をたまたま見て、面白そうだと思っていたのですが、すっかり忘れていたのを直前にチャンネルを偶然に回したら丁度始まりました。
 ドラマは同じ日本テレビの伝説の番組となった『スター誕生』が、新人スターを次々に発掘していき時代の芸能・テレビ界に革命を起こしていく中で、その番組仕掛け人の一人として、またスターを支える作詞家として大成功していく阿久悠さんの生涯が描かれていました。現場スタッフとして関わった人々や、「花の中三トリオ」やピンクレディーを始めとする数々の芸能人たちの群像も絡まり、当時の収録シーンを再現するなどテレビ局と制作の内幕もとても興味深かったです。
 2時間ほどの短いドラマに多くのエピソードが詰め込まれ、それらを駆け足で辿るようなものでしたので、心に深く感じるという部分は少なかったのですが、阿久悠さんが「言葉で時代を掴み取ってやる!」という気概で歌詞・歌手づくりに立ち向かい、時代のタブーや常識を破壊するクリエーターだったということが良く分かります。それは僕にとっても刺激的で、同じように時代を掴み取ることができるデザイン、ということを僕は考えざるを得ませんでした。
 歌謡曲の衰退とともに小説の方に軸足を移していかれましたが、いつも時代を掴み取る歌のことは頭から離れたことは無かったようです。

※ 写真はピンクレディーに扮したモーニング娘の二人です。