続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

とにかく片づける。

2015-06-05 06:43:01 | 日常
 若いころからずいぶん片づけているつもりである。けれど、ふと気づくと・・・。

 何とかしなくては!「捨てる捨てる、見ないで捨てる方式」で片づけていく。それでも迷いが過る。
 革工芸で買い込んだ染料・・・茶や黒の他にも各色揃っている、それを処分のため流そうとして、あまりに美しい緑色に胸を打たれ手を止めてしまった。(もう使わないでしょう)(分かっている)でも少しだけ猶予を・・・。

 大物は下手な油絵、30号50号どまりではあるけれど、すべて噴飯物。わたしが死んだら息子たちは「お母さんが描いたのだから」などと捨てきれないかもしれない。「いいから捨てちゃって!」と冥府から叫ぶわけにもいかない。絵を惜しむというより時間を惜しんで解体処分できずにいたものを、昨日は4枚、画布は燃えるごみに鋏で切って処分(すっきり)
 夕刻になり総てを片付けきれないまま時間切れ。

≪全部、何もかも捨てる!≫
 ああ、この箱の中の・・・(これだけは取っておこうか)


 迷い・・・。
(何もかも捨てたって、今さら新しい人生なんてないのに)(いえ、向こう《冥府》に行くのに)
 まだ生きる、まだ生きなくてはならないかもしれないのに。


 ああ、下手な絵を描くことに意味があるだろうか。描いているから見えてくるものもあるでしょう、自問自答。
 ああ、不細工な服を作ることに意味があるだろうか。不細工な身体に合うってこともあるでしょう。


『投げやりにならないで!』
 
『は~い』68才、従順なわたしでもあります。

『冬のスケッチ』129。

2015-06-05 06:24:14 | 宮沢賢治
四七
     白光をおくりまし
     にがきなみだをほしたまへり
     さらに琥珀のかけらを賜ひ
     忿りの青さへゆるしませり


☆吐く(言う)講(はなし)は、魄(たましい)の懲(過ちを繰り返さないようにこらしめる)を、焚(火をつけて燃やす)章(文章)である。

『城』1983。

2015-06-05 06:14:04 | カフカ覚書
もうこういうことはかんがえなくてもすむんだと幸福に胸をわくわくさせながら、いそいできみのもとに帰ってくる。ところが、迎えてくれたきみは、またぞろこれらのことでぼくをきりきり舞いさせる。それから、バルナバスのことだったな。いかにも、ぼくは、バルナバスをまっているさ。あの男は、クラムの使者なんだぜ。彼を使者にしたのは、ぼくじゃない。


☆運のいいことに、もうこのようなことは考えなくて済む。わたしはきみを促さなくてはならない。再び死はきみの方を威嚇する。それからバルナバス(北極星)は、たぶん期待しているよ。彼はクラム(氏族)の使者なんだぜ。彼をそこまでにしたのはわたしではない。