「274年」はずっと前であり、「1957年」は現今、「30861年」はもう想像がつかないくらい遠い未来である。
しかし、マグリットは苦笑いをする、視点はそうではないと。
この作品を凝視するまでもなく、古びた標識である。3つの時代は一つに括られている。
発掘された石碑の欠片。(「(ああ、大発見だ、こんなものが出てくるなんて!物的証拠だよ」狂喜乱舞の超未来人である考古学者)
何千万年も何十億年も経ち、わたしたちが今考えている過去・現在・未来なんていう時間を遥かに飛び越えての感想である。(この時代の背景なんて想像がつかないから描かないのも当然)
「こんな時代もあったのだ。信仰が人々の暮らしに大きく影響を与えた時代らしいよ。戦争なんて恐ろしい悪が横行していたとも聞いている。嘘じゃないんだ、ほんとうだよ」なんて会話が聞こえる。
30861年が1957年と大差なく括られ並列される未来は必ず来る。その古びて崩壊寸前の標識を前に、超未来人の微笑が見える。そういう時代に向かってほしい!マグリットの希望としての微笑である。
(写真は国立新美術館『マグリット展』図録より)
しかし、マグリットは苦笑いをする、視点はそうではないと。
この作品を凝視するまでもなく、古びた標識である。3つの時代は一つに括られている。
発掘された石碑の欠片。(「(ああ、大発見だ、こんなものが出てくるなんて!物的証拠だよ」狂喜乱舞の超未来人である考古学者)
何千万年も何十億年も経ち、わたしたちが今考えている過去・現在・未来なんていう時間を遥かに飛び越えての感想である。(この時代の背景なんて想像がつかないから描かないのも当然)
「こんな時代もあったのだ。信仰が人々の暮らしに大きく影響を与えた時代らしいよ。戦争なんて恐ろしい悪が横行していたとも聞いている。嘘じゃないんだ、ほんとうだよ」なんて会話が聞こえる。
30861年が1957年と大差なく括られ並列される未来は必ず来る。その古びて崩壊寸前の標識を前に、超未来人の微笑が見える。そういう時代に向かってほしい!マグリットの希望としての微笑である。
(写真は国立新美術館『マグリット展』図録より)