続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

健太・清司一家来訪。

2015-06-14 05:50:05 | 日常
 夫の姉の連れ合いの死。アメリカ在住の義姉を除いた姉兄が顔をそろえた。
 看取ったSちゃんは疲労の色もなく健気に振舞っていたけれど、姉さんの方はすっかり腰が曲がり、美しかった人の面影が失せてしまった。それでも話していると、眼差しや物腰に往時がしのばれる風情が香った。


 人はいつか、その日を迎えざるを得ない。
 そんな悲しみの中にも、通常顔を合わすことのない親族が旧交を温める場となった通夜の席。

 わたしの二人の息子も顔を揃えた。
「身体に気を付けてね、お母さんより先に死んだりしないでね」老いつつある母は息子たちに懇願する。


 いろはにほへと・・・色は匂えど散りぬるを
 
 浅き夢みしこの世の定め、それぞれがそれぞれの課題を抱え問題に取り組んでいる。『夢なのだ』と、つぶやき軽くステップを踏んでいく。重く考えず能天気に・・・否、否、否。

 より良い地球の未来を踏まえ、緊張感を持って術を選択していく。わたしたちは過去と未来をつなぐ媒体なのだから、いつか点となり塵と消え失せても正しいと肯定できる自分でありたい。


 義兄の御冥福を祈りつつ・・・。

『城』1991。

2015-06-14 05:28:52 | カフカ覚書
そういう相手に助言や、さらには援助を乞うのは、しごく当然のことではなかっただろうか。橋屋のお内儀がぼくをクラムに近づかせないためのあらゆる邪魔だての方法だけを知りつくしているとすれば、夫人は、たぶん道のほうを知っているにちがいない。だって、彼女は、その道を通って降りてきたんだからね」


☆忠告や救済の願いは近くにある。クラム(氏族)から妨げようとし、言葉は完全にあらゆる妨害をしたことを知っている。自由は、その方法を知っているにちがいない。彼女(自由)は彼自身に降りてくるものだから。